文献

J-GLOBAL ID：201802282399975033   整理番号：18A0990023

河川水位上昇による空気湧出時における堤体と堤内地盤の内部構造の把握

EVALUATION OF LEVEE AND AROUND GROUND INNER STRUCTURE ON AIR-BLOW PHENOMENON

著者 (7件)： 川尻峻三 (北見工業大学 工学部社会環境工学科) ,  川口貴之 (北見工業大学 工学部社会環境工学科) ,  早川博 (北見工業大学 工学部社会環境工学科) ,  中村大 (北見工業大学 工学部社会環境工学科) ,  渡邊康玄 (北見工業大学 工学部社会環境工学科) ,  森田大詞 (北見工業大学大学院 工学研究科社会環境工学専攻) ,  田中悠暉 (北見工業大学大学院 工学研究科社会環境工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 73  号： 4  ページ： I_1261-I_1266(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 堤防周辺における空気湧出の発生は,高水位作用を受けた堤防の安全性低下に関する予兆と考えられるため,その発生要因や発生時の堤体内の状況を理解することは工学的に重要である.本研究では,裏のり尻で空気湧出が確認された堤体に対して,堤体内部構造を把握するために表面波探査を行った.また,土質構成を確認するため,空気湧出発生箇所で試掘を行った.その結果,空気湧出が確認された付近では,高水位前後でS波速度は低い値を維持していた.土質構成は層厚1m程度の乾燥したシルト層の下部に湿潤状態の砂層が分布しており,砂層からは湧水が発生していた.このことから,S波速度の低速度領域では飽和状態かつ間隙水圧が作用していると考えられ,砂層からの水が不飽和状態にあるシルト層へ浸透する際に空気湧出が発生したと推定される.(著者抄録)

シソーラス用語： *河川堤防 ,  *吹出 ,  *空気 ,  作用 ,  高水位 ,  堤防 ,  *地盤 ,  *内面 ,  *内部構造 ,  北海道 ,  探査 ,  試掘坑 ,  速度 ,  砂層 ,  *水位
準シソーラス用語： S波速度 ,  *河川水位 ,  *河川水位上昇 ,  空気湧出 ,  高水位作用 ,  常呂川 ,  *堤体 ,  堤内地盤 ,  表面波探査 ,  北見市

著者キーワード (6件)： air blow ,  levee ,  landside ,  inner structure ,  surface wave method ,  shear wave velocity

分類 (2件)： 河川工事  (RC12030X) ,  透水性,浸透水,土中水  (RA03040E)

引用文献 (11件)：

• 1) 小林剛,前田健一,柴田賢:不飽和堤防の急速湿潤化に伴う間隙空気の挙動と比抵抗モニタリングによる可視化,河川技術論文集,Vol. 18,pp. 293-298,2012.
• 2) 前田健一,柴田賢,馬場干児,小林剛,桝尾孝之,尾畑功:模擬堤防土槽実験によるエアブローの確認と数値解析,河川技術論文集,Vol. 18,pp. 305-310,2012.
• 3) 神谷浩二,石田正利,髙木英知:間隙空気塊による堤防のエアブロー防止対策工の基礎実験,Vol. 18,pp. 311-314,2012.
• 4) 網走地方気象台:平成28年台風第7号に関する気象速報,閲覧ホームページ URL http://www.jma-net.go.jp/abashiri/sokuhou/sokuhou20160822.pdf (2016.9.29閲覧)
• 5) 網走地方気象台:平成28年8月19日から23日にかけての前線と台風第11号及び台風第9号に関する気象速報,閲覧ホームページ URL http://www.jma-net.go.jp/abashiri/sokuhou/sokuhou20160826.pdf (2016.9.29閲覧)

タイトルに関連する用語 (6件)： 河川水位 ,  湧出 ,  堤体 ,  堤内地 ,  内部構造 ,  把握