抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品小売業は日本の食品市場の縮小により販売促進を強化しようとしている。また,セルフサービス販売は,ビジネス効率を向上させるためのスーパーマーケットにおける固定スタイルと考えられている。しかしながら,スーパーマーケットにおける戦略の変化は,顧客に対する専門性をアピールするために,食肉部門における伝統的な店員のサービに基づく販売スタイルの見直しが近年発生している。本研究は,西日本の中国,四国および九州地域をカバーする約100の店舗をもつスーパーマーケットチェーンYの事例を調べることにより,スーパーマーケットにおける食肉販売専門化の動きの影響を評価した。スーパーマーケットYは,国内ブランド肉を,希少なボディパーツと一緒に販売することにより,また,ストア内で調理された熱い肉製品を販売するなど付加価値のある販売をすることにより,セルフサービスからの店員による肉の販売サービスを差別化した。さらに,スーパーマーケットYにおける店員サービスは伝統的な肉屋として指向され,柔軟な人間的サービスを提供する。これらの知見は,スーパーマーケットの店員サービスにおける国産食肉の販売により,一定の顧客を確保し,着実に販売を増加させることができることを示した。そのためには,店員サービスで扱われている国産肉については消費者が理解しやすい品質情報を提供することが不可欠である。(翻訳著者抄録)