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J-GLOBAL ID：201802283239740837   整理番号：18A1850475

パイロクロア型酸化物Cd₂Re₂O₇における双晶分域の形成と制御

Formation and Control of Twin Domains in the Pyrochlore Oxide Cd₂Re₂O₇

著者 (4件)： MATSUBAYASHI Yasuhito (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  HIRAI Daigorou (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  TOKUNAGA Masashi (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  HIROI Zenji (Univ. Tokyo, Chiba, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 87  号： 10  ページ： 104604.1-104604.7  発行年： 2018年10月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： パイロクロア型酸化物Cd₂Re₂O₇の逐次相転移を,偏光顕微鏡と磁化率測定により調べた。双晶分域の形成は,T_s1~200Kの立方晶から正方晶への転移点を通って冷却したとき,何もしない(111)結晶表面の偏光像に可視化された。さらに,T_s2~120Kで双晶パターンの大きい変化が観測され,これから,正方晶から正方晶への転移点で歪がその方向を変化すると,正方晶c軸が反転すると推測した。磁化率測定の結果から,7Tの磁場中でT_s1とT_s2を横切って冷却したとき著しい分域アラインメントが明らかになり,これらは,低温相の磁化率の~10%異方性が原因となる。面白いことに,この異方性はT_s2で逆転する。すなわち,T_s2より上でχ_c<χ_aがT_s2より下では逆になる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： パイロクロア型結晶 ,  *カドミウム化合物 ,  *レニウム化合物 ,  酸化物 ,  逐次相転移 ,  偏光顕微鏡 ,  *磁化率 ,  *双晶 ,  アラインメント ,  *構造相転移 ,  第一種相転移 ,  第二種相転移 ,  立方晶系 ,  正方晶系

分類 (2件)： 固相転移  (BL04020G) ,  酸化物結晶の磁性  (BM06050E)

引用文献 (17件)：

• L. Fu, Phys. Rev. Lett. 115, 026401 (2015).
• Z. Hiroi, J. Yamaura, T. C. Kobayashi, Y. Matsubayashi, and D. Hirai, J. Phys. Soc. Jpn. 87, 024702 (2018) and references therein.
• J. W. Harter, Z. Y. Zhao, J. Q. Yan, D. G. Mandrus, and D. Hsieh, Science 356, 295 (2017).
• S. Di Matteo and M. R. Norman, Phys. Rev. B 96, 115156 (2017).
• J. W. Harter, D. M. Kennes, H. Chu, A. de la Torre, Z. Y. Zhao, J. Q. Yan, D. G. Mandrus, A. J. Millis, and D. Hsieh, Phys. Rev. Lett. 120, 047601 (2018).

タイトルに関連する用語 (4件)： パイロクロア ,  酸化物 ,  双晶 ,  分域