文献

J-GLOBAL ID：201802283263255521   整理番号：18A0714823

熱分解蒸気の触媒的アップグレード:バイオオイルのフェノール含有量に及ぼす触媒担体と金属タイプの影響【JST・京大機械翻訳】

Catalytic upgrading of pyrolysis vapours: Effect of catalyst support and metal type on phenolic content of bio-oil

著者 (9件)： Yaman Elif (Bilecik Seyh Edebali University, Central Research Laboratory, 11210, Bilecik, Turkey) ,  Yargic Adife Seyda (Bilecik Seyh Edebali University, Department of Chemical and Process Engineering, 11210, Bilecik, Turkey) ,  Ozbay Nurgul (Bilecik Seyh Edebali University, Department of Chemical and Process Engineering, 11210, Bilecik, Turkey) ,  Uzun Basak Burcu (Anadolu University, Department of Chemical Engineering, 26470, Eskisehir, Turkey) ,  Kalogiannis Konstantinos G. (Centre for Research and Technology Hellas, Chemical Process and Energy Resources Institute, 57001 Thessaloniki, Greece) ,  Stefanidis Stylianos D. (Centre for Research and Technology Hellas, Chemical Process and Energy Resources Institute, 57001 Thessaloniki, Greece) ,  Pachatouridou Eleni P. (Centre for Research and Technology Hellas, Chemical Process and Energy Resources Institute, 57001 Thessaloniki, Greece) ,  Iliopoulou Eleni F. (Centre for Research and Technology Hellas, Chemical Process and Energy Resources Institute, 57001 Thessaloniki, Greece) ,  Lappas Angelos A. (Centre for Research and Technology Hellas, Chemical Process and Energy Resources Institute, 57001 Thessaloniki, Greece)
資料名： Journal of Cleaner Production  (Journal of Cleaner Production)
巻： 185  ページ： 52-61  発行年： 2018年 
JST資料番号： W0750A  ISSN： 0959-6526  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 低コストで再生可能なリグノセルロースバイオマスからのバイオオイルは,有機化合物と水の複雑な混合物である。付加価値化学物質に富む特定のバイオオイルを得るためにバイオマス熱分解経路を選択的に制御する必要がある。ミクロ多孔性およびメソ多孔性触媒は,芳香族炭化水素およびフェノール類のような価値ある成分の生産をもたらすバイオマスの触媒熱分解のための良好な候補となり得る。本研究では,酸前処理クルミ殻からの熱分解蒸気のin situ触媒的アップグレードを,マイクロポーラスニッケルまたはコバルト含浸ゼオライトSocony Mobil-5およびメソ多孔性アルミニウムまたは鉄含浸Santa Barbara Amorf-15触媒を用いて実験室規模固定床反応器で行った。生成物収率,バイオ油品質及び熱分解油中のフェノール化合物の変動に及ぼす触媒改質の影響を元素分析,ガスクロマトグラフィー及び質量分析を用いて調べた。触媒添加によるバイオオイル品質の主な改善は,バイオオイルの有機画分の酸素含有量の減少と価値ある化学物質(芳香族とフェノール類)の増加であり,一方,全液体収率(バイオオイル)は減少した。触媒はまたガス生成物収率を増加させた。非触媒実験と比較すると,全てのプロトン交換ゼオライトSocony Mobil-5触媒は,炭化水素変換反応を触媒するH+-型ゼオライトによる全液体と全有機物収率の両方を減少させた。プロトン交換ゼオライトSocony Mobil-5と比較して,金属含浸触媒はより少ない水を生成したが,ガス生成物の生成に有利であった。金属による含浸が酸素除去の機構を変えることは明らかであった。コバルト/プロトン交換されたZeolite Socony Mobil-5は一酸化炭素上で二酸化炭素の生成に好都合であったが,ニッケル/プロトン交換ゼオライトSocony Mobil-5は二酸化炭素上で一酸化炭素の生成に有利であった。シリカ砂の代わりにプロトン交換ゼオライトSocony Mobil-5を用いると,硫酸処理クルミ殻におけるリグニン画分の熱分解から形成されるguaicol及びシリンゴールは著しく減少し,主にアルキル化フェノール及び芳香族及び多環芳香族炭化水素に変換された。Santa Barbara Amorf-15上への金属の含浸により,Santa Barbara Amorf-15の選択性は,特に10%アルミニウム,30%および50%鉄金属負荷において,カテコールアミンおよびピロガロール型化合物からアルキル化フェノールへのシフトを示した。結果として,バイオオイル組成と品質は,触媒グレードアップの間,異なる金属と金属含浸比率を利用することによって改良することができた。予備的な経済分析によると,クルミ殻の接触熱分解から予測された熱分解油生産コストは,クルミ殻の熱分解油収率が低いため,木質バイオマスの触媒熱分解より高い。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： *触媒 ,  二酸化炭素 ,  化学物質 ,  *熱分解 ,  固定層反応器 ,  二酸化ケイ素 ,  芳香族縮合炭化水素 ,  硫酸 ,  前処理 ,  含浸 ,  一酸化炭素 ,  リグニン ,  フェノール類
準シソーラス用語： 熱分解油 ,  *バイオオイル , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (6件)： 酸前処理 ,  バイオオイル ,  接触熱分解 ,  触媒型 ,  フェノール含有量 ,  クルミ殻

分類 (2件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  環境問題  (SA01020V)

物質索引 (1件)： フェノール

タイトルに関連する用語 (9件)： 熱分解 ,  蒸気 ,  触媒 ,  アップグレード ,  バイオオイル ,  フェノール ,  含有量 ,  触媒担体 ,  タイプ