抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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広く用いられている共有ストレージ型データベースエンジンでは,演算資源が1つのストレージを共有することで,演算資源における故障に対するデータベースエンジンの可用性を高めるとともに,演算資源によってクエリのスループットが律速される場合には,クエリ実行開始時に演算資源量を指定することによって当該クエリのスループットを変更することができる。しかしながら,従来の共有ストレージ型データベースエンジンではクエリの実行開始時に利用する演算資源が決定されるため,クエリ実行に割り当てる演算資源の調整の機会はクエリ実行前に限られていた。本論文では,共有ストレージ型データベースエンジンにおいて演算資源の割当てをクエリの実行時に調整する手法を提案する。当該手法を用いることにより,たとえば,あるクエリの実行中に他のクエリの実行が完了して新たに演算資源が利用可能になる場合においても,当該実行中クエリに対して追加して演算資源を割り当てることが可能となるなど,従来手法より効率の良い演算資源の利用を実現することができる。本論文では,パブリッククラウド環境を用いた評価実験により,提案手法の有効性を明らかにする。(著者抄録)