文献

J-GLOBAL ID：201802283629431058   整理番号：18A1890989

圧電セラミックスの遅れ破壊挙動に及ぼす環境および電界の影響

Effect of environment and electric field on delayed fracture of piezoelectric ceramics

著者 (2件)： 楠川量啓 (高知工科大 システム工学群) ,  高坂達郎 (高知工科大 システム工学群)
資料名： 日本機械学会論文集(Web)  (Bulletin of the JSME (Web))
巻： 84  号： 865  ページ： ROMBUNNO.17-00494(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0182B  ISSN： 2187-9761  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 圧電セラミックスPZT分極材の4点曲げ試験を各種環境下で行った。荷重を負荷後48時間以内に破断が生じた時の応力の平均値を遅れ破壊強度と定義し,これに及ぼす環境ならびに電荷強さの影響を調査した。温度および湿度の試験環境を制御すると破壊応力のばらつきは実験室環境下に比べて減少した。実験室環境下で400V/mmの電界をかけると,かけない場合に比べ破壊強度が低下した。さらに温度40°C,相対湿度80%のより高温高湿度な環境下では68%低下した。この電界の遅れ破壊強度に及ぼす影響は分極方向と同じ向きの正電界下でより顕著であった。電界をかけた場合の遅れ破壊における緩やかなき裂進展が生じた破面では粒界割れが支配的であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *圧電セラミック ,  *遅れ破壊 ,  電場 ,  ジルコニウム酸チタン酸鉛 ,  温度 ,  湿度 ,  相対湿度 ,  亀裂伝搬 ,  粒界割れ ,  曲げ強さ ,  圧力センサ ,  *環境条件 ,  四点曲げ試験 ,  破壊応力 ,  機械的性質 ,  強度
準シソーラス用語： *影響分析 ,  *破壊挙動

分類 (2件)： 材料試験  (HB02020U) ,  圧電デバイス  (NC03110I)

引用文献 (15件)：

• Chen, C. P. and Knapp, W. J., Delayed fracture of an alumina ceramic, Journal of the American Ceramic Society, Vol. 60, No. 1-2 (1977), p.87.
• Fett, T., A fracture-mechanical theory of subcritical crack growth in ceramics, International Journal of Fracture, Vol. 54 (1992), pp. 117-130.
• Fett, T., Munz, D. and Thu, G., Bending strength of a PZT ceramic under electric fields, Journal of the European Ceramic Society, Vol. 23 (2003) pp. 195-202.
• Fu, R. and Zhang, T. Y., Influence of temperature and electric field on the bending strength of lead zirconate titanate ceramics, Acta Materialia, Vol. 48 (2000) pp. 1729-1740.
• Iwamoto, K., Tuji, G., Yoshida, S. and Seno, M., Effects of electric field and Chromium (III) hydroxide on water splitting in a bipolar membrane, Nippon Kagaku Kaishi, 1997, No.8 (1977), pp.553-559 ( in Japanese ).

タイトルに関連する用語 (5件)： 圧電セラミックス ,  遅れ ,  破壊挙動 ,  環境 ,  電界