抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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重い機械によって引き起こされる耕地の土壌圧縮は,工業化された国における農業土壌に対する主要な脅威を構成する。圧密による土壌構造の劣化は,機械インピーダンスの増加をもたらす(マクロ)多孔性の減少をもたらし,それは根の成長と作物生産性に悪影響を与える。土壌強度の増加条件に適応する根系を持つ新しい作物栽培品種は,植物成長に及ぼす土壌圧縮の制限効果を克服するために必要である。本研究は,(i)コムギにおける初期根系発生の遺伝的多様性を定量化し,これを異なる土壌容積密度下でのシュート発生と関連させること,(ii)根数が土壌圧縮に対する遺伝子型耐性を評価するための適切な形質であるかどうかを試験することを目的とした。14のコムギ遺伝子型を,低い(1.3gcm-3),中程度(1.45gcm-3),および高い土壌容積密度(1.6gcm-3)の下で,成長チャンバーにおいて3週間成長させた。X線計算機トモグラフィーを用いて,根系の発達を毎週間隔で定量化し,それを植物高さの毎週測定により補完した。軸と側根の数を通して定量化された根系の発達は,植物の高さの発達に対して強く相関した(0.78<r<0.88,p<0.01)。さらに,根系発生と植物活力形質に対する遺伝子型の有意な影響(p<0.01)が観察された。中程度の土壌強度の下で,最終的な軸方向および側根数は,シュート乾燥重量に対して有意に相関していた(0.57<r<0.84,p<0.05)。さらに,軸方向および側根数の広義遺伝率は50%より高く,シュート形質に対して計算された値に匹敵した。著者らの結果は,土壌強度の増加に対する根系応答に関してコムギに遺伝的多様性があり,根数はそのような条件に対する応答と耐性を説明するための適切な指標であることを示した。根数は遺伝的であり,実験室および圃場条件下で高スループット率で評価できるので,根数は圧縮耐性品種に対するスクリーニングのための有望な形質と考えられる。Copyright 2018 The Author(s). All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】