抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大規模に露出された膠-遼寧-吉造山帯における北遼河変性岩(NLH metabasic rocks)は造山帯構造進化を回復する鍵の一つであるが、研究者たちはこれらの変性岩の成因と構造環境に対して大きな論争がある。この論文は,膠-遼寧-吉造山帯の初期構造進化に関する深い研究を制約する。詳細な野外の地質調査に基づき、本論文では、北遼河変性岩に対して系統的な岩石学研究を行い、新しい全岩地球化学データを提供し、先人の試験結果と結合して、これらの変性岩の成因と構造環境について検討した。変性岩は北遼河群の大理石岩と砕屑岩に侵入し、ある程度の変質及び緑色岩相-角閃岩相の変質を経験した。岩石タイプには,変成輝岩,変成輝岩,斜長石角閃岩,ざくろ石角閃岩が含まれている。前の2者は明らかな残光の長さあるいは輝緑構造を有し、自形斜長石が見られ、希な原生鉱物単斜輝石の残留が見られた。後の2つは主に斜長石と角閃石から成り,部分的にざくろ石の斑晶を含んでいることが示された。さらに,大量のFe-Ti酸化物(磁鉄鉱とチタン鉄鉱)が岩石中に出現した。地球化学研究によると、北遼河変基性岩はいずれもソレアイト系列(SiO2=44.55%~54.11%、Nb/Y=0.16~0.31)に属する。低いTiO_2(0.69%~1.9%)と低いMgO(5.47%~7.97%)を特徴とし、軽希土類は軽く濃縮された(La/Sm)N=1.22~2.66;(La/Yb)N=1.66~4.56)は明らかなNb,Ta,P及び軽いZr,Ti欠損を持ち,岩石はかんらん石,単斜輝石及び斜長石などの鉱物の三相結晶分化及びFe-Ti酸化物(磁鉄鉱とチタン鉄鉱)の結晶粒を経験した。これらの微量元素の分布パターンはE-MORBと地殻岩石に類似し、地球化学組成はMORBに近く、弧玄武岩とプレート内玄武岩と異なる。これらの変性基盤岩のCe/Pb(3.07~26.58)、(Ta/La)PM(0.47~1.45)及び(Hf/Sm)PM(0.91~1.15)は、有限の沈み込み関連流体の交代作用を示した。そのほか、ほとんどの不適合元素比(例えばTh/Nb、La/Nb及びTh/Laなど)の変化傾向は、北遼河変基性岩のマグマ源が大陸リソスフェアマントルではなく、形成過程において明らかな地殻物質の混染を経験したことを示した。これらの野外地質調査と地球化学の研究に基づき、北遼河変性岩は比較的成熟した弧後盆地に形成されると考えられ、この形成環境は膠-遼-吉造山帯の早期に~2.1Gaの大洋地殻沈み込み過程が存在することを示した。この構造帯は~1.9Ga島弧と大陸衝突により形成された古原生代造山帯であるはずである。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】