抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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系統安定化システムは,電力系統での過酷事故発生時に,電源制限等の制御を高速に実施することで系統全体への事故の波及を防止し,大規模停電を未然に防止するシステムである。三菱電機では,半世紀にわたって系統安定化システムを開発・製作し,電力会社に納入している。近年,太陽光発電に代表される再生可能エネルギー電源(以下“再エネ電源”という。)の電力系統への連系が増加しており,今後も更なる導入量拡大が予想される。これに伴い,再エネ電源の挙動(出力変化や系統事故時の電力系統からの脱落,復帰)が系統の安定度や周波数に及ぼす影響が大きくなっており,系統安定化システムで再エネ電源の挙動を踏まえた制御演算を行うことが喫緊の課題となっている。再エネ電源の出力は,時々刻々と変化する気象条件に影響され,また,系統事故時の挙動は,FRT(Fault Ride Through)機能や単独運転防止機能等,再エネ電源が搭載する機能によって異なることから,これらの特性を考慮した系統安定化システムを構築することが求められている。当社では,再エネ電源の大量導入に対応した系統安定化システムとして,中部電力(株)向け基幹系統合型系統安定化システム(基幹系ISC(Integrated Stability Control system)),及び四国電力(株)向け500kV緊急制御装置(Emergency Control System:ECS)を開発・製作している。(著者抄録)