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J-GLOBAL ID：201802285661842873   整理番号：18A0376209

水稲の登熟期の水田水深と水田水温・地温との関係

Relationship between Water Depth and Water and Soil Temperature in a Paddy Field during Rice Ripening Period

著者 (4件)： 西田和弘 (東京大学大学院農学生命科学研究科) ,  光安麻里恵 (東京大学大学院農学生命科学研究科) ,  吉田修一郎 (東京大学大学院農学生命科学研究科) ,  塩沢昌 (東京大学大学院農学生命科学研究科)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
巻： 85  号： 2  ページ： I_253-I_263(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2012,2013年に石川県七ヶ用水4-1,4-2号支線の用水を使用する6枚の水田において,登熟期の水深,水温,地温変化を測定し,圃場の水管理に伴う水深変化が水田水温・地温に与える影響を調べた.この結果を用いた重回帰分析により,登熟期の水田水温(最高・最低水温)・水温の日振幅を,水深,気象条件,初期水温,出穂後の日数から予測する経験式(RMSE:0.49°C(最低水温),0.81°C(最高水温))を作成した.これらの式より,水深変化と,最高水温・最低水温・水温の日振幅との関係を求めたところ,平均水深1cmの低下で,最高水温・最低水温は,それぞれ,0.01±0.10,0.18±0.05°C低下,水温の日振幅は0.16±0.12°C増加することがわかった.また,この結果と,土壌中の熱伝導方程式を用いた解析により,深さごとの地温振幅,および,水深変化と地温振幅変化の関係の予測式を提示した.(著者抄録)

シソーラス用語： 石川県 ,  *水田 ,  *水稲 ,  *登熟 ,  圃場 ,  水管理 ,  熱伝導方程式 ,  *水深 ,  *水温 ,  *地温 ,  振幅 ,  変化
準シソーラス用語： 水深変化 ,  水田水温 ,  水田水深 ,  水田地温 ,  地温振幅 ,  *登熟期

著者キーワード (10件)： 水管理 ,  水田水深 ,  水温 ,  地温 ,  水稲の高温登熟障害 ,  Water management ,  Water depth ,  Water temperature ,  Soil temperature ,  Heat damage of rice

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  土壌物理  (FB04030R)

引用文献 (24件)：

• 荒井三千代, 松本 靖, 荒川市郎(2006):移植期の移動及び水管理による水稲の白未熟粒防止技術, 東北農業研究, 59, 19-20.
• 荒井義光, 伊藤博樹(2001):高温登熟時の用水掛け流し処理による水田地温の低下と玄米品質の向上, 日本作物学会東北支部会報, 44, 89-90.
• 藤原洋一, 鳥山和伸, 藤井秀人(2013):夏期の飽水管理が土壌環境と玄米品質に及ぼす影響, 農業農村工学会誌, 81(4), 7-10.
• 堀口郁夫(1995):冷害気象と微気象調節, 土壌の物理性, 72, 19-25.
• 岩切 敏(1964):水稲植被の繁茂にともなう水面熱収支特性の変化について, 農業気象, 19, 89-95.

タイトルに関連する用語 (6件)： 水稲 ,  登熟期 ,  水田 ,  水深 ,  水温 ,  地温