抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第5世代移動通信システム(5G)で要求される無線システムの大容量化を実現するため,下り回線で非直交多元接続(NOMA:Non-orthogonal Multiple Access)方式の導入が検討されている。2ユーザ非直交多元接続において,割り当て電力の小さい基地局近傍ユーザ端末(UE:User Equipment)は干渉成分となる割り当て電力の大きいセル端UEの信号を逐次干渉除去(SIC:Successive Interference Cancellation)により取り除き,所望信号を復調する。従来の研究では,基地局近傍UEの通信路容量はSICにより干渉成分を完全除去されたものとして評価している。しかし,SICで干渉成分を除去できず残留干渉電力が生じる不完全SIC時において,基地局近傍UEの受信特性は著しく劣化すると考えられる。本稿では,基地局近傍UEに16QAM(Quadrature Amplitude Modulation),セル端UEにQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を用いた場合の残留干渉電力の発生条件の評価,および残留干渉電力を考慮した通信路容量の評価手法の提案を行う。計算機シミュレーションにより,残留干渉電力が発生する受信環境において,従来評価手法に対して所要通信路容量を達成する所要SNR(Signal-to-Noise Ratio)が増加することを示す。提案評価手法により,不完全SIC時においても正確な通信路容量の評価が可能となった。(著者抄録)