文献

J-GLOBAL ID：201802285702774529   整理番号：18A1603143

浄化槽と膜分離を組み合わせた雑排水の再生

著者 (4件)： 清水聡行 (立命館大 理工) ,  佐竹孝 (JFEエンジニアリング) ,  柴田峻太郎 (日水コン) ,  中島淳 (日越大)
資料名： 用水と廃水  (Journal of Water and Waste)
巻： 60  号： 9  ページ： 649-658  発行年： 2018年09月01日 
JST資料番号： G0195A  ISSN： 0513-5907  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 雑排水の再生再利用に関して,建築物の利用用途によって水量や水質は異なるが,その基礎データは少ない。本研究では,大学研究棟において雑排水を再生再利用することを目的に実証的な研究を行なった。具体的には,研究棟の使用水量や雑排水の発生水量および雑排水水質,さらには浄化槽を用いた雑排水処理について,2年間にわたる長期モニタリングを実施した。研究棟全体の平均使用水量は0.81l/m²・dであった。雑排水原水の平均水質としては,BODで230mg/l,T-Nで13mg/l,T-Pで1.6mg/lであったが,雑排水原水の水質は大きくばらついていた。浄化槽を用いた雑排水の処理について,浄化槽による平均除去率はBODで約96%,T-Nで約67%であり,MF膜による処理でさらに除去率は向上した。処理水再利用の可能性として,浄化槽だけでは不十分な可能性があるが,さらに,MF膜で処理を行なうことで十分に再利用できる水質になることが示された。また,処理水質に与える水温の影響について考察するとともに,主成分分析を用いて雑排水原水や処理水の水質特性の把握を試みた。(著者抄録)

シソーラス用語： 屎尿浄化槽 ,  膜分離 ,  *家庭汚水 ,  再生水 ,  *再利用 ,  監視 ,  研究施設 ,  水質 ,  再生 ,  BOD【水質】 ,  窒素 ,  リン
準シソーラス用語： *雑排水 ,  浄化槽

分類 (1件)： 下水道工学,廃水処理一般  (SC03010E)

引用文献 (21件)：

• 肱岡靖明: 水環境における温暖化影響に対する適応策, 水環境学会誌, 35(11)368~371 (2012).
• 国土交通省: 下水処理水の再利用のあり方を考える懇談会報告書「新たな社会的意義を踏まえた再生水利用の促進に向けて」, (http://www.mlit.go.jp/common/000037487.pdf) (2009) (2018年4月閲覧).
• Oron, G., Adel, M., Agmon, V., Friedler, E., Halperin, R., Leshem, E., Weinberg, D.: Greywater use in Israel and worldwide: Standards and prospects, Water Research, 58, 92-101 (2014).
• Jiawkok, S., Ittisupornrat, S., Charudacha, C., Nakajima, J.: The Potential for Decentralized Reclamation and Reuse of Household Greywater in Peri-urban Areas of Bangkok, Water and Environment Journal, 27(2)229-237 (2013).
• Hurlimann, A., Dolnicar, S.: Acceptance of water alternatives in Australia-2009, Water Science & Technology, 61(8)2137-2142 (2010).

タイトルに関連する用語 (3件)： 浄化槽 ,  膜分離 ,  雑排水