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J-GLOBAL ID：201802286723887411   整理番号：18A1776846

3Rsに基づくグルーミング教育が実習モデル犬に及ぼすストレス負荷の実態調査-ヤマザキ学園大学における事例-

A Case Study Investigating the Influence of Grooming Education Based on the 3Rs on the Stress Level of Dogs

著者 (4件)： 堀井隆行 (ヤマザキ学園大 動物看護) ,  守屋里紗 (ヤマザキ学園大 動物看護) ,  宮田淳嗣 (ヤマザキ学園大 動物看護) ,  福山貴昭 (ヤマザキ学園大 動物看護)
資料名： Veterinary Nursing  (Veterinary Nursing)
巻： 22  号： 2  ページ： 21-26  発行年： 2018年03月31日 
JST資料番号： L6329A  ISSN： 2188-8108  資料種別： 逐次刊行物 (A)
発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 動物看護師にとってイヌの衛生・健康状態を維持するためのグルーミング(GM)技術は,重要な教育内容の1つであるが,動物福祉への配慮も求められる。そこで,ヤマザキ学園大学での3Rsに基づくGM教育の妥当性を評価するため,GM実習に伴うモデル犬のストレス負荷について実態を調査した。本調査では,GM実習のモデル犬(一般家庭犬)のうち21頭を無作為抽出し,調査対象とした。実習の前後にイヌの唾液サンプルを採取し,生理的ストレス指標としてコルチゾール濃度を測定した。その結果,実習に伴う唾液中コルチゾール濃度の有意な上昇は認められず,そのデータ分布から本学のGM実習に伴うモデル犬のストレス負荷は概ね軽度の範囲内にとどまっていることが示唆された。このことから,個体のスクリーニング,視覚教材による代替教育,未熟な作業の繰返しや不安定な姿勢に伴う苦痛の軽減などの3Rsに基づく教育の取組みが妥当である可能性を支持するものと考えられた。(著者抄録)

引用文献 (13件)：

• 上田恵介、岡ノ谷一夫、菊水健史、坂上貴之、辻和希、友永雅己ほか編: 行動生物学辞典、 第1版、 135、 東京化学同人、 東京 (2013)
• 金子幸一、福山貴昭: トリマーのためのベーシック・テクニック、 第1版、 6-7、 緑書房、 東京 (2017)
• 松原孝子: 第11章グルーミング、 動物看護実践基準(一般社団法人日本動物看護職協会 監)、 第1版、 79-88、 インターズー、 東京 (2014)
• 村尾信義: 第5章動物の生活を援助するための技術、 動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門分野 基礎動物看護技術(全国動物保健看護系大学協会カリキュラム検討委員会 編、 神田鉄平 監)、 第1版、 103-106、 インターズー、 東京 (2014)
• 田所理紗、土田あさみ、小川博、増田宏司: グルーミング作業におけるイヌのストレスと作業者の行動との関係、 ヒトと動物の関係学会誌、 39、 65-72 (2015)

タイトルに関連する用語 (7件)： グルーミング ,  教育 ,  実習 ,  モデル ,  ストレス負荷 ,  実態調査 ,  大学