抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Helicobacter pylori(H.pylori)感染は認知症の認識された危険因子であるが,アルツハイマー病(AD)におけるその役割と機序は明らかにされていない。著者らの以前の研究は,可溶性H.pylori濾液の注射がSDラットにおいてAD様の病理学的変化と認知障害を誘導することを同定した。本研究では,SDラットの脳に対するH.pylori細菌の長期胃コロニー形成の影響をさらに調べた。結果は,H.pylori細菌の胃管栄養が4週間後に胃におけるH.pyloriの効率的なコロニー形成を誘導することを示した。しかしながら,海馬および大脳皮質におけるThr205(pT205),Thr231(pT231),Ser396(pS396)およびSer404(pS404)部位でのタウ燐酸化の有意な変化はなかった。H.pylori感染ラットも認知障害を示さなかった。これらの観察は,細菌の病原性因子の非効率的な放出または宿主の炎症反応の全体的な欠如に起因する可能性がある。著者らは,胃における長期H.pyloriコロニー形成を伴うSDラットは,ヒトにおける脳機能に及ぼすH.pylori感染の影響を調査するための適切な動物モデルではないと結論する。細菌ろ過液の投与は,細菌コロニー形成に対する負の宿主応答を示す動物における細菌感染により誘導される全身的な病理学的変化をより良く明らかにする可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】