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J-GLOBAL ID：201802287037733698   整理番号：18A0376208

水田排水に含まれる懸濁物質の粒度分布の経時変化に関する考察

Temporal Change in Particle Size Distributions of Suspended Solids Discharged from Paddy Fields

著者 (3件)： 須永吉昭 (東京農工大学大学院連合農学研究科(宇都宮大学配属)) ,  松井宏之 (宇都宮大学農学部) ,  大澤和敏 (宇都宮大学農学部)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
巻： 85  号： 2  ページ： II_113-II_119(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 宇都宮市の2地区の水田において,灌漑期を通した用排水の水質調査を実施し,懸濁物質およびその粒度分布の経時変化に関して,次のことを明らかにした.用水に含まれる懸濁物質の粒度分布は灌漑期を通してあまり変化しない.その一方,排水に含まれる懸濁物質の粒度分布は時間の経過とともに粒径の大きい側に遷移する傾向がある.代かきや田植えによる土壌攪乱により懸濁物質濃度が上昇するときには多くの細粒分が流出している.また,無降雨時に用水中に含まれない細粒画分の懸濁物質が排出されている.さらに,代かき田植え期とそれ以降の時期では濁水中に含まれる懸濁物質の粒度分布が異なるため,同一の濁度-懸濁物質濃度式の適用は大きな推定誤差を生じさせる可能性が高い.(著者抄録)

シソーラス用語： 栃木県 ,  *水田 ,  時期 ,  灌漑 ,  水質調査 ,  用水 ,  *排水 ,  *懸濁物質 ,  *粒度分布 ,  *経時変化
準シソーラス用語： 宇都宮市 ,  水田排水 ,  用排水 ,  灌漑期

著者キーワード (10件)： 水田 ,  懸濁物質 ,  濁度測定 ,  粒度分布 ,  土壌保全機能 ,  Paddy field ,  Suspended solid ,  Water turbidity sensing ,  Particle size distribution ,  Soil conservation function

分類 (2件)： 農業土木  (FB02000W) ,  水質汚濁一般  (SB02010U)

引用文献 (11件)：

• 濱 武英, 中村公人, 三野 徹(2006): 循環灌漑による濁水負荷削減効果, 農土論集, 245, 39-45.
• Kim, T.C., Gim, U.S., Kim, J.S. and Kim, D.S. (2006) : The multi-functionality of paddy farming in Korea, Paddy and Water Environment, 4(4), 169-179.
• 松井宏之, 福永隆二, 清水 智(2007): 石垣島の水田における降雨出水時の浮遊土砂収支, 農業農村工学会論文集, 252, 97-102.
• 松井宏之, 須永吉昭(2013): 石垣島・水田地帯からの浮遊土砂流出量の長期観測およびL-Q式の適用, 土木学会論文集B1(水工学), 69(4), I_955-I_960.
• 宮崎昭児, 早乙女保二, 増田勝人(1978): 濁度測定における粒径の影響について, 運輸省港湾技研資料, 284, 1-23.

タイトルに関連する用語 (5件)： 水田 ,  排水 ,  懸濁物質 ,  粒度分布 ,  経時変化