文献
J-GLOBAL ID:201802287144153031   整理番号:18A0627064

焼畑先住民社会における資源利用制度の正当性をめぐる競合-インドネシア東カリマンタン州・ベシ村の事例-

The Struggle for New Legitimate Customary Resource Management Rules in an Indigenous Swidden Society: A Case Study of Besiq Village, East Kalimantan, Indonesia
著者 (1件):
資料名:
号: 22  ページ: 82-99  発行年: 2017年02月20日 
JST資料番号: F2144A  ISSN: 2434-0618  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
インドネシアでは地方分権化・民主化以降,住民参加型・協働型の資源管理政策・事業が重視されるようになってきた。しかし,政策・事業の重要アクターである先住民の社会では資源利用制度をめぐる混乱が生じており,その実態解明が求められる。本稿は東カリマンタン州の焼畑社会において,1)資源利用制度の正当性をめぐる競合と2)新たな制度の普及プロセスを明らかにする。村人は「(働きかけや歴史性に基づく)権利意識」「稀少性」「トゥラシの規範(相手の生活を思いやる規範)」を基準に資源利用制度の正当性を判断していた。地方分権化・民主化以降,特定の相続集団の原生的森林地域に対する「(歴史性に基づく)権利意識」と資源・土地の「稀少性」が高まった。そして,その相続集団は,相続集団外の村人の資源利用に対して,従来の自由なアクセスではなく,「アクセス不可」や「条件付きアクセス」を要求するようになった。一方,相続集団外の村人は,原生的森林地域を地方分権化・民主化以前のように「(働きかけに基づく)権利意識」が低く,資源・土地の「稀少性」も低い地域と認識しており,その「アクセス不可」と「条件付きアクセス」に正当性を付与していなかった。しかし,正当性が十分付与されていないにもかかわらず,一部の「条件付きアクセス」は社会に普及しつつあった。その普及のメカニズムは衝突の忌避と互酬行為という文化的要因に基づいていることが明らかになった。(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
農業一般  ,  林産物一般  ,  環境問題 
引用文献 (11件):
もっと見る

前のページに戻る