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J-GLOBAL ID：201802287661201054   整理番号：18A1760065

レーザフォーミングにおける平行線状加熱順序が曲面成形に与える影響

Influence of Order on Curved Surface Shape in Laser Forming with Multiple Parallel Heating

著者 (5件)： 秋山哲也 (九州工業大学大学院工学研究院物質工学研究系材料開発部門) ,  北村貴典 (九州工業大学大学院工学研究院物質工学研究系材料開発部門) ,  東謙吾 (九州工業大学工学部マテリアル工学科) ,  倉本洋彰 (九州工業大学大学院工学府物質工学専攻) ,  岸大祐 (九州工業大学大学院工学府物質工学専攻)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 82  号： 9  ページ： 333-340(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 造船において,レーザフォーミングは線形加熱プロセスのような加熱によって局所的に曲げあるいは収縮させることで目標とする曲面を形成するための技術である。造船の現場において,最終の曲面形状はもし加熱順序が変えられると,熱履歴の影響により変化することが経験的に知られている。しかしながら,主たる原因はこれまで明確にされてはこなかった。著者らは,ねじれ曲面形成における面内歪と曲面形状の間の関係を数値的に調べた。そして,加熱順序の差異に帰する面内歪分布の差異がねじれ変形を抑止あるいは促進することを示した。従って,もし面内歪分布が平行加熱線を伴って加熱順序を変化させることによって形成されるならば,ボウル形状曲面および鞍形状曲面を別々に形成できる。本論文においては,巨視的な動的モデルを用いた理論計算,有限要素法によるシミュレーションおよびレーザフォーミングの実験を実施した。そして,著者らは,加熱順序と面内歪の間の関係およびボウルおよび鞍形状曲面を別々に形成する可能性を調べた。結果として,FEM解析により,後期加熱順序によって生成する固有の歪のピーク値は初期加熱順序によるものよりも大きいことを示した。そして,巨視的な動的モデルによって理由を説明できた。更に,平行加熱線によって加熱順序を変えることで,ボウルおよび鞍形状曲面を別々に形成することができた。最終的に,長手方向収縮分布を変化させることによる熱履歴を用いたボウルあるいは鞍形状曲面形成の原因を説明できた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 造船 ,  *鋼板 ,  *成形 ,  加熱 ,  順序 ,  加工 ,  歪 ,  *レーザフォーミング ,  曲面加工 ,  面内歪

著者キーワード (10件)： レーザ成形 ,  加熱順序 ,  ボウル形状 ,  サドル形状 ,  縦収縮 ,  レーザ成形 ,  加熱順序 ,  ボウル形状 ,  サドル形状 ,  縦収縮

分類 (1件)： 特殊成形  (WC04040W)

引用文献 (11件)：

• 1) Y. Ueda, H. Murakawa, R. A. Mohamed, Y. Okumoto and K. Kamichika: Journal of the Society of Naval Architects of Japan 170(1991) 577-586.
• 2) J. Liu, S. Sun, Y. Guan and Z. Ji: Optics and Lasers in Engineering 48(2010) 83-88.
• 3) H. Shen and F. Vollertsen: Computational Materials Science 46(2009) 834-840.
• 4) G. Dearden and S. P. Edwardson: Proc. SAIL, (Conference Committee, Williamsburg, VA, 2003)
• 5) T. Akiyama, T. Terasaki and T. Kitamura: Quarterly Journal of the JWS 27(2009) 139-144.

タイトルに関連する用語 (4件)： レーザフォーミング ,  線状加熱 ,  順序 ,  曲面成形