抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,地上型レーザースキャナー(以下LS,FARO Laser Scanner Focus3D X330)の計測誤差を明らかにすると共に,その誤差要因を分析した。京都府立大学大野演習林26林班の100年生スギ林および日吉町森林組合が所有する上胡麻542林班の45年生ヒノキ林を対象に,LSの計測と毎木調査を行った。そして,Digital Forestで推定した胸高直径・樹高の計測値と実測値から算出した計測誤差を2調査地間で比較した。さらに,LSからの距離,立木の大きさ(直径・樹高),傾斜角,斜面上部下部,立木を見通すことができたLSの数,の5つの要因において,誤差に有意差があるかを調べると共に,重回帰分析によりLSの計測誤差に影響を与える要因を分析した。結果,日吉よりも大野の方が直径および樹高の計測誤差が大きかった。また,重回帰分析の結果,大野では直径・樹高共に立木の大きさが誤差に最も影響し,日吉ではLSからの距離が直径の誤差に,傾斜角が樹高の誤差に最も影響していた。大野のような林齢が高い森林では,立木の大きさやLSの設置の仕方が誤差に影響すると考えられ,日吉のような緩傾斜の壮齢林においても計測範囲が15mを越えないようにLSを設置する必要がある。(著者抄録)