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J-GLOBAL ID：201802288335660844   整理番号：18A0183334

都市ごみ焼却飛灰管理のための放射性セシウム分析用標準試料の調製

Preparation of Standard Fly Ash of Municipal Solid Waste for Radioactive Cesium Determination using Gamma-ray Spectrometry

著者 (5件)： 藤井健悟 (明治大学大学院 理工学研究科 応用化学専攻) ,  大渕敦司 ((株)リガク X線機器事業部) ,  岩鼻雄基 (明治大学 研究・知財戦略機構) ,  萩原健太 (明治大学 理工学部応用化学科) ,  小池裕也 (明治大学 理工学部応用化学科)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 28  ページ： 213-220(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福島県で採取された都市ごみ焼却飛灰で放射性セシウム分析用標準試料を調製した。元素組成,均一性,保存性を検討することで,都市ごみ焼却飛灰中放射性セシウム分析用の標準試料として利用可能であるかを評価した。元素分析の結果から調製した試料はカルシウムを主とした組成であり,自己吸収補正を施した値付けを最初に行うことで,以降の分析が容易になる。Cochran 検定および分散分析の結果から調製した標準試料は等分散であり,相対標準偏差 (n=25) が ¹³⁴Cs で 3.0 %,¹³⁷Cs で 0.94 % と均一な試料であった。提案した標準試料は実試料をベースに各施設で調製可能であるため,放射性セシウム濃度の品質保証に活用できると考える。放射能測定用の焼却飛灰標準物質は現在のところ頒布されておらず,調製した標準試料は放射性セシウムを含む都市ごみ焼却飛灰研究に応用できると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *フライアッシュ ,  都市ごみ ,  焼却炉 ,  廃棄物処理 ,  *セシウム同位体 ,  *放射性同位体 ,  放射能汚染 ,  標準片 ,  試料調製 ,  *放射能測定
準シソーラス用語： *都市ゴミ焼却炉フライアッシュ ,  *放射性セシウム

著者キーワード (10件)： 都市ごみ焼却飛灰 ,  放射性セシウム ,  標準試料 ,  放射能測定 ,  均一性試験 ,  fly ash of municipal solid waste incineration ,  radioactive cesium ,  standard sample ,  gamma-ray spectrometry ,  homogeneity test

分類 (2件)： ごみ処理  (SC05030O) ,  環境の汚染及び防止  (MB02030K)

引用文献 (43件)：

• 1) 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部:東日本大震災の経験を踏まえた災害廃棄物処理の技術的事項に関する概要報告書 (2016),http://kouikishori.env.go.jp/document_video/pdf/wg_report_02.pdf ( 閲覧日2017年1月4日)
• 2) 環境省:東日本大震災に係る災害廃棄物の処理指針 (マスタープラン) (2011),https://www.env.go.jp/jishin/attach/haiki_masterplan.pdf ( 閲覧日2016年5月5日)
• 3) 環境省:福島県内の災害廃棄物の処理の方針 (2011),https://www.env.go.jp/jishin/attach/fukushima_hoshin110623.pdf ( 閲覧日2016年5月5日)
• 4) 環境省廃棄物・リサイクル対策部:100Bq/kg と 8,000Bq/kg の二つの基準の違いについて (2011),https://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_100-8000.pdf ( 閲覧日2016年5月5日)
• 5) 岡本研作:環境標準物質,RADIOISOTOPES,第56巻,pp.249-260 (2007)

タイトルに関連する用語 (5件)： 都市ごみ焼却飛灰 ,  放射性セシウム ,  分析 ,  標準試料 ,  調製