抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鍵となるPOINTSは,大脳皮質がどのように感覚情報を処理するかを理解するための有望なモデルシステムであるが,その成分ニューロンの固有の電気的性質についての詳細な情報の欠如により,pi状皮質の研究は妨げられている。本研究では,pi状皮質の主な入力層における興奮性ニューロンの2つの重要なクラスにおける電位依存性ナトリウム電流と電位およびカルシウム依存性カリウム電流の特性を定量化した。これらの電流のいくつかのクラスを同定し,それらの特性がより良く研究された皮質領域で見出されたものと類似していることを示した。これらの電流の詳細な定量的記述は,どのようにしてpi形皮質が臭気をコードするかを説明するモデルを構築することを目的とする計算神経科学者にとって価値がある。要約:一次嗅覚皮質(またはpi状皮質,PC)は,皮質感覚処理を研究するためのモデルシステムとしてますます使用されている解剖学的に単純な古皮質である。しかしながら,PCのニューロンにおける固有電気伝導率に関する情報はほとんどなく,この皮質の現実的な計算モデルを構築するための努力を妨げている。本研究では,PC,semilunar(SL)細胞および表面錐体(SP)細胞の層2におけるグルタミン酸作動性ニューロンの2つの主要クラスにおける電位依存性ナトリウム(Na_V),電位依存性カリウム(K_V)およびカルシウム活性化カリウム(K_Ca)コンダクタンスの生物物理学的性質を厳密に定量するために,核形成マクロパッチおよび全細胞記録を用いた。SLとSP細胞は,両方とも速い不活性化Na_V電流,2つのタイプのK_V電流(A型とdela状整流型)と3つのタイプのK_Ca電流(ファスト,中程度,および遅い後過分極電流)を発現することを見出した。Na_VとK_Vコンダクタンスの速度論的および電圧依存的特性は,いくつかの例外があり,SLとSP細胞において同一で,新皮質錐体ニューロンにおいて見られるものと類似していた。また,K_Caコンダクタンスは,異なるタイプのニューロンを通して類似していた。著者らの結果は,PCをモデル化することを求める計算神経科学者に有用であることを証明する一連の経験的方程式にまとめられる。より広いことに,著者らの知見は,単一細胞電気的性質のレベルでは,この古皮質は,一般的に皮質感覚処理のモデルとしてPCを使用することを示す,新皮質とは異ならないことを示している。Copyright 2018 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】