抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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QRコードはその利便性から情報の共有手段として広く用いられる一方,安全性についてはセキュリティ上の問題が存在することが知られている。中でも,QRコードは第三者が撮影してもデータを読み取れてしまう性質上,決済などの利用シーンにおいて重要なデータが含まれていてもその内容は保護されないという問題がある。本論文では,特定の距離からのみ読み取ることが可能なQRコード“SeQR“の生成手法を提案し,本手法がこのようなショルダーハッキングによるデータ盗難への対策として有効であることを示す。具体的な生成手法は,QRコードの誤り訂正能力を超えないようデータのランダム化を行う。更に,QRコードのあるモジュールに対し偽色を誘発するパターンを配置する。特定の距離から撮影した場合偽色が発生し,QRコードリーダによりモジュールが解釈されるビットが反転する。偽色は特定の距離でのみ発生するため,背後から撮影した場合にはビット反転が生じず,QRコードを読み取ることが不可能となる。本研究では,SeQRに対して撮影距離による読み取りの成功率を測定し,ショルダーハッキング対策としての有効性を評価する。また,偽色誘発パターンと通常のモジュールを識別されることによりQRコードを復元される可能性があるという脅威モデルについて評価を行う。(著者抄録)