文献

J-GLOBAL ID：201802289047052500   整理番号：18A0484073

粘液の生物学:組成,合成および組織化【Powered by NICT】

The biology of mucus: Composition, synthesis and organization

著者 (2件)： Bansil Rama (Dept. of Physics, Boston University, USA) ,  Turner Bradley S. (Dept. of Biological Engineering, MIT, USA)
資料名： Advanced Drug Delivery Reviews  (Advanced Drug Delivery Reviews)
巻： 124  ページ： 3-15  発行年： 2018年 
JST資料番号： T0338A  ISSN： 0169-409X  CODEN： ADDREP  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本レビューでは,粘液,外界に暴露された全ての器官の上皮表面を覆う杯または粘液産生細胞からの粘弾性分泌を検討した。粘液は,電解質,脂質および他の小さな蛋白質と結合した糖蛋白質ムチンへの粘弾性,潤滑と水和特性を有していることが複雑な水性流体である。粘膜表面の電子顕微鏡観察は,様々なサイズの繊維と細孔のネットワークを持つ高度に複雑な表面を明らかにした。オリゴ糖である共有結合O-結合が主要な構造的及び機能的成分,ムチンはセリン,トレオニン(ST反復)の複数のタンデム反復を有する蛋白質骨格を生成する約20ムチン遺伝子によりコードされる複雑な糖蛋白質である。このアポ蛋白質のN-及びC末端は,グリコシル化ほんとど,あるいは全く持たない他のドメインを含んでいるが二量化とSS結合を介してさらに多量体化をもたらすシステインに富む。この複雑な蛋白質の合成はアポ蛋白質の生成と小胞体で始まり,さらにcisおよび内側ゴルジにおけるグリコシル化による修飾及びtransゴルジ体における少糖類ブラシ上の負電荷のCa~2+架橋を介したムチンか粒の中に包まれる。シグナル伝達分子による分泌細胞とそれに続く活性化の細胞膜と融合ムチン顆粒はCa~2+を放出し,細胞からのエキソサイトーシスをもたらし,粘液層を形成する高度に負に帯電した高分子ブラシの水和による体積の劇的な変化を起こした。粘液のレオロジー特性とその活性成分ムチンとその粘膜接着は粘膜ドラッグデリバリーへのそれらの重要性の観点から考察した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 遺伝子 ,  少糖類 ,  脂質 ,  *粘液 ,  ドラッグデリバリーシステム ,  細胞膜 ,  電子顕微鏡観察 ,  粘弾性 ,  ジスルフィド結合 ,  分泌 ,  水和 ,  ムチン ,  グリコシル化 ,  共有結合 ,  糖タンパク質

著者キーワード (5件)： 粘液 ,  ムチン ,  分泌か粒 ,  エキソサイトーシス ,  レオロジー

分類 (3件)： 蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N) ,  吸収系一般  (EJ05010Z) ,  呼吸器の基礎医学  (GI01020H)

タイトルに関連する用語 (4件)： 粘液 ,  生物学 ,  組成 ,  組織化