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J-GLOBAL ID：201802289092011264   整理番号：18A1764265

大阪府におけるハウス抑制栽培キュウリのウイルス感染状況と遮光およびワクチンによるズッキーニ黄斑モザイクウイルスの被害軽減効果

Occurrence of viral disease of cucumber in greenhouse in Osaka Prefecture and reduction of damage due to Zucchini yellow mosaic viral infection by light interception and vaccination

著者 (4件)： 西村幸芳 (大阪府立環境農林水産総合研究所) ,  西岡輝美 (大阪府立環境農林水産総合研究所) ,  瓦谷光男 (大阪府立環境農林水産総合研究所) ,  岡田清嗣 (大阪府立環境農林水産総合研究所)
資料名： 関西病虫害研究会報  (Annual Report of the Kansai Plant Protection Society)
巻： 60  ページ： 61-64(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0758A  ISSN： 0387-1002  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2014年,2015年に府内で発生したキュウリのウイルス病について病原ウイルスを調査したところ,ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)の感染が多いことが明らかとなった。また,ZYMV感染によっておこる萎凋症に対する遮光の効果を調査したところ,遮光によりハウス内の温度を下げることは効果的であるが,6~8葉期にZYMVに感染すると萎凋症の発生が多かったため,13~15葉期まではウイルスに感染しないようアブラムシの防除を徹底する必要があると考えられる。さらに,遮光とZYMVワクチンの併用による効果を調査したところ,ワクチン処理単独の場合よりもZYMVによる収量減少を軽減できる可能性が示唆されたが,ワクチン処理後すぐの3~4葉期にZYMVを接種すると遮光ハウスおよび無遮光ハウスともにワクチン無処理区と収量は同等であった。このことから,ワクチン処理と遮光を併用した場合でも6~8葉期まではZYMVに感染しないようアブラムシの防除を重点的に行う必要があると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： 大阪府 ,  ハウス栽培 ,  抑制栽培 ,  キュウリ ,  *ウイルス感染 ,  植物病害 ,  植物被害 ,  *遮光 ,  *ポチウイルス ,  ウイルス感染症 ,  *萎凋病 ,  アブラムシ科 ,  病害防除 ,  害虫 ,  *ウイルスワクチン ,  併用効果 ,  栽培管理
準シソーラス用語： アブラムシ ,  ウイルス病 ,  *ズッキーニ黄斑モザイクウイルス

著者キーワード (8件)： Zucchini yellow mosaic virus ,  wilting ,  shade treatment ,  ZYMV vaccine ,  Zucchini yellow mosaic virus ,  wilting ,  shade treatment ,  ZYMV vaccine

分類 (3件)： ウイルスによる植物病害  (FC04054G) ,  物理的防除一般  (FC05041D) ,  化学的防除  (FC05050X)

引用文献 (9件)：

• 阿部晴夫・太田 一・贄田裕行(1986)関東東山病虫研報 33:93-94.
• 今村幸久・小坂能尚・川越洋二・三浦猛夫(2001)九病虫研会報 47:16-20.
• 今村幸久・川越洋二・泥谷公子・小坂能尚・田村逸美(2003)九病虫研会報 49:33-36.
• Iwasaki, M. and T. Inaba (1988) Ann. Phytopath. Soc. Japan 54: 584-592.
• Iwasaki, M. and T. Inaba (1990) Ann. Phytopath. Soc. Japan 56: 674-676.

タイトルに関連する用語 (10件)： 大阪府 ,  ハウス ,  抑制栽培 ,  キュウリ ,  ウイルス感染 ,  状況 ,  遮光 ,  ワクチン ,  ズッキーニ黄斑モザイクウイルス ,  被害軽減