“ナノアイス”の形成と水の密度最大異常

Okajima Hajime; Okajima Hajime; Ando Masahiro; Ando Masahiro; Hamaguchi Hiro-o; Hamaguchi Hiro-o

文献

J-GLOBAL ID：201802289382262131 整理番号：18A1227061

“ナノアイス”の形成と水の密度最大異常

Formation of “Nano-Ice” and Density Maximum Anomaly of Water

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資料名：
巻： 91 号： 6 ページ： 991-997(J-STAGE) 発行年： 2018年
JST資料番号： G0450A ISSN： 0009-2673 CODEN： BCSJA8 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

水は,長年にわたる集中的で広範な研究にもかかわらずまだ謎である。液体としての水の異常な挙動はまだ完全に理解されていない。ここでは,最も一般的に知られている水の異常である密度最大異常は低温でのナノメータサイズの氷結晶の形成によって良く説明されることを示す。冷水および過冷却水において,このナノメータサイズの氷結晶が形成され,他の二つの型の水と共存することを分光学的に示した。-23~45°Cの範囲での140の温度依存Ramanスペクトルの多変量ハイパースペクトル分析は,異なる温度での3つの型の水とそれらの画分の3つの異なる振動スペクトルを決定する。決定した画分に基づくシミュレーションにより,密度の温度依存性を,正しい温度で最大に再現することに成功した。従って,水の密度最大値の謎は明確な解を与えられた。ナノメータサイズの氷結晶は“ナノアイス”と呼ばれる。(翻訳著者抄録)

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物理化学一般その他 , 非金属化合物

引用文献 (57件)：

1) D. Eisenberg, W. Kauzmann, The Structure and Properties of Water, Oxford University Press Inc., New York, 1969.
2) M. F. Chaplin, M. Chaplin, Water Structure and Science. Available at: http://www1.lsbu.ac.uk/water/index.html. (Accessed: 14 October 2017).
3) G. Herzberg, Molecular Spectra and Molecular Structure: Infrared and Raman Spectra of Polyatomic Molecules, D. Van Nostrand Company Inc., New York, 1945, Vol. 2;
3) A. G. Császár, G. Czakó, T. Furtenbacher, J. Tennyson, V. Szalay, S. V. Shirin, N. F. Zobov, O. L. Polyansky, J. Chem. Phys. 2005, 122, 214305.
4) C. G. Salzmann, P. G. Radaelli, B. Slater, J. L. Finney, Phys. Chem. Chem. Phys. 2011, 13, 18468.

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