文献
J-GLOBAL ID:201802289804597551   整理番号:18A0091796

セリンプロテアーゼ阻害剤,メシル酸ナファモスタットはヒト癌細胞におけるプログラム細胞死リガンド1のインターフェロンガンマ誘導アップレギュレーションを抑制する【Powered by NICT】

Nafamostat mesilate, a serine protease inhibitor, suppresses interferon-gamma-induced up-regulation of programmed cell death ligand 1 in human cancer cells
著者 (7件):
資料名:
巻: 54  ページ: 39-45  発行年: 2018年 
JST資料番号: T0026B  ISSN: 1567-5769  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
プログラム細胞死リガンド-1(PD-L1)は抗腫瘍細胞傷害性Tリンパ球(CTL)のプログラム細胞死-1(PD 1)への結合による抗腫瘍免疫の抑制において重要な役割を果たし,それらを不活性にしている。モノクローナル抗体誘起された効果的なT細胞媒介性抗腫瘍反応によるPD-1/PD-L1相互作用の遮断として,化学剤による腫瘍細胞におけるPD-L1発現の抑制は悪性腫瘍に対する治療に寄与するかもしれない。,臨床で多用されているセリンプロテアーゼ阻害剤,ナファモスタットメシレート(NM)はメッセンジャーRNA(mRNA)と蛋白質レベルの両方で培養ヒト肺癌細胞(HLC 1)におけるPD-L1のインターフェロン-ガンマ(IFN-γ)誘導アップレギュレーションを抑制した。興味深いことに,NMによるヒト白血球抗原(HLA)-ABCのアップレギュレーションIFNガンマ誘導の抑制は限られており,NMは,腫瘍細胞に対するCTL反応を阻害しなかったことを示唆した。NM処理は,シグナル伝達性転写因子(STAT)1やインターフェロンγ処理したHLC1細胞におけるインターフェロン調節因子(IRF) 1発現の誘導の活性化状態に影響しなかった。NM処理は細胞外シグナル制御キナーゼ(Erk)1/2のリン酸化を促進したが,Erk阻害剤,U0126はIFN-γによるPD-L1アップレギュレーションの抑制を逆転させることができなかった。NMによるPD-L1のIFNγ誘導アップレギュレーションの抑制は核因子カッパB(NF kB)あるいはプロテアーゼ活性化受容体(PAR)- 1経路の阻害と関連していなかった。HLC1細胞に加えて,NMは三種のヒトすい癌細胞株におけるIFNガンマ誘導PD-L1のアップレギュレーションを抑制した。NMはIFNガンマ誘導PD-L1アップレギュレーションを防ぎ,免疫チェックポイント抑制を遮断することにより癌ワクチンまたは免疫チェックポイント阻害剤の抗腫瘍効果を増強することができた。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
, 【Automatic Indexing@JST】
分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
サイトカイン  ,  免疫療法薬・血液製剤の基礎研究  ,  生物学的機能  ,  細胞生理一般 
タイトルに関連する用語 (9件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る