文献

J-GLOBAL ID：201802289951518073   整理番号：18A0023766

繊毛虫Blepharisma stolteiにおける接合フェロモンの生合成におけるIDO酵素に関与する新規な特異性【Powered by NICT】

Novel Specificity of IDO Enzyme Involved in the Biosynthesis of Mating Pheromone in the Ciliate Blepharisma stoltei

著者 (3件)： Sugiura Mayumi (Department of Chemistry, Biology, and Environmental Sciences, Faculty of Science, Nara Women’s University, Nara 630-8506, Japan) ,  Yuasa Hajime J. (Laboratory of Biochemistry, Department of Applied Science, Faculty of Science, National University Corporation Kochi University, Kochi 780-8520, Japan) ,  Harumoto Terue (Department of Chemistry, Biology, and Environmental Sciences, Faculty of Science, Nara Women’s University, Nara 630-8506, Japan)
資料名： Protist  (Protist)
巻： 168  号： 6  ページ： 686-696  発行年： 2017年 
JST資料番号： W1644A  ISSN： 1434-4610  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 繊毛虫Blepharismaにおける交配フェロモン(ガモン1とガモン2)は,飢餓条件下での有性生殖(接合)を誘発する生物学的に活性な物質である。Gamone1はI型細胞により分泌される糖蛋白質であり,ガモン2はII型細胞により分泌されたトリプトファン(Trp)誘導体化合物である。両ガモンは各ガモン生産を促進し,対形成を誘導する相補的交配型細胞を刺激する。ガモン2の生合成経路を明らかにするために,経路に関与する酵素と酵素の特異性を調べた。RNA-seq分析は,Blepharisma stoltei(Heterotrichea)は異なる発現パターンを示す四インドールアミン2,3 ジオキシゲナーゼ(IDO)遺伝子を持っていることを明らかにした。リアルタイムPCRからの結果と共に,これらの知見は,各IDO遺伝子は細胞条件に依存する異なる発現パターンを持つことを示した。IDOの発現はガモン2の発現の強度と相関し,組換IDO I蛋白質は5 ヒドロキシ L Trp(5 HTP)に対する触媒活性を示したが,L-Trpに対して非常に弱い活性を示した。著者らの結果は,IDOはBlepharismaにおけるガモン2産生への進化的特殊化した酵素であり,ガモン2の生合成経路を,中間体として5-HTPを用いることを示した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： リアルタイムPCR法 ,  *生合成 ,  ジオキシゲナーゼ ,  *フェロモン ,  有性生殖 ,  交配 ,  *繊毛虫類 ,  遺伝子 ,  糖タンパク質 ,  触媒活性 ,  *酵素
準シソーラス用語： 遺伝子発現パターン ,  生合成経路 ,  交配型 ,  *特異性 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (4件)： 繊毛虫 ,  インドールアミン23 ジオキシゲナーゼ ,  接合フェロモンの生合成 ,  トリプトファン代謝。

分類 (5件)： 生体膜一般  (EF04010G) ,  個体群生態学  (EE03030S) ,  細胞構成体の機能  (EF03060C) ,  分子遺伝学一般  (EC02010J) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

タイトルに関連する用語 (5件)： 繊毛虫 ,  フェロモン ,  生合成 ,  酵素 ,  特異性