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J-GLOBAL ID：201802290423861822   整理番号：18A0550439

森林火災による放射性物質の飛散

著者 (1件)： 渡邊明 (福島大)
資料名： 東北地域災害科学研究  (東北地域災害科学研究報告)
巻： 54  ページ： 171-176  発行年： 2018年03月01日 
JST資料番号： F0536B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・東京電力福島第一原子力発電所の事故で森林のリッター層や土壌に沈着した放射性物質が,2017年4月29日から5月10日の間の双葉郡浪江町での森林火災によって線量率の変動を起こしたことの検討。
・線量率計と気象計を携帯電話で監視できるシステムで計測した空間線量率の変動の図示と,地上風による直接輸送ではなく徐々に放射性物質の沈着で空間線量率が増加した可能性の指摘。
・ダストサンプラーで計測した火災域の周辺での放射性物質の大気中濃度の変化の図示と,高濃度の出現は鎮火後の燃焼灰が飛散した可能性の指摘。
・相対的にセシウムが高濃度を示した日を対象に拡散実験を行った結果の図示と地上風では十分風上当たる観測地点でも放射性物質の濃度が高くなる可能性の指摘。

シソーラス用語： *原子炉事故 ,  *福島県 ,  *放射性物質 ,  *飛散 ,  森林 ,  落葉落枝 ,  土壌 ,  *山火事 ,  線量率 ,  輸送 ,  濃度 ,  灰 ,  セシウム ,  拡散 ,  地表風
準シソーラス用語： リッター ,  空間線量率 ,  *森林火災 ,  大気中濃度 ,  燃焼灰 ,  *福島第一原子力発電所事故

分類 (2件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  火災  (RA02020B)

引用文献 (3件)：

• 福島県,2017:浪江町井手地区の林野火災現場周辺の環境放射線モニタリング状況等について(第12報),1-4.
• 林野庁,2015:放射性物質の現状と森林・林業の再生,1-147.
• Yoschenko, V.I., Kashparov, V.A., Protsak, V.P., Lundin, S.M., Levchuk, S.E., Kadygrib, A.M., Zvarich, S.I., Khomutinin, Yu.V., Maloshtan, I.M., Lanshin, V.P., Kovtun, M.V., Tschiersch, J., 2006: Resuspension and redistribution of radionuclides during grassland and forest fires in the Chernobyl exclusion zone. Part I. Fire experiments, Journal of Environmental Radioactivity, Vol.86, 260-278.

タイトルに関連する用語 (3件)： 森林火災 ,  放射性物質 ,  飛散