抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,スポーツ界ではICT(情報通信技術)を活用したトレーニングや戦術分析の導入が進んでおり,画像認識を用いた戦略分析の試みも行われている。しかし,1チームが15人のラグビーのように,試合に出場する選手の数が多く,接触・密集プレーが頻繁に発生するようなスポーツでは,画像による分析は技術的なハードルが高く,これまで積極的に取り組まれてこなかった。そこで,東芝は,強化スポーツの一つであるラグビーをターゲットとして,一つのカメラ映像から,特徴量設計方式によるボールの検出・追跡と,ディープラーニング(深層学習)方式による選手の検出・追跡を行うハイブリッド型映像解析システムを開発した。これにより,密集領域での選手の検出性能が大幅に向上し,ボールや選手の移動軌跡を精度良く仮想2次元フィールド上にマッピングできる。また,これまで人手で行われていた主要プレーのタグ付け作業を省力化するために,ディープラーニング技術を用いた自動的なプレー分類も可能である。この技術は,ラグビーに限らず様々なスポーツへ活用できるだけでなく,監視カメラを用いた作業分析など産業分野への応用も可能である。(著者抄録)