抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
公共施設の再構築は,高齢化社会と人口減少社会における重要な問題である。施設の数の削減は進んでおり,古いコミュニティセンターは新しい公共複合施設に統一されている。一方,子供の数が減少しているために使用されていない教室は,コミュニティ活動に積極的に使用されることが望まれる。本研究の目的は,学校管理者とコミュニティ活動の利用者の意向を把握することである。両方の意図の間の差異に基づいて,小学校施設がコミュニティ活動にどのように使われるべきかを明らかにした。さらに,市川での結果を白井での結果と比較して,学校管理者と利用者の意図の地域差を明らかにした。具体的な結果は次の通りである。・学校管理者はコミュニティ居住者を学校に受け入れることに肯定的である。しかし,彼らは学校建築を利用者が使用することには否定的である。一方,利用者は学校施設を利用することに積極的であり,様々な活動のために学校建築の部屋を使用することを望んでいる。両者の意図は異なる。・学校管理者は,学校と密接な関係を持っている地域住民を利用者として想定している。利用者は住居から近い,徒歩や自転車で行ける学校施設を利用したいと思っている。両者の意図はほぼ同じである。・学校管理者は,利用者が課業時間にクラスを乱さないように,学校施設を課業時間以外で利用することを希望している。利用者は学校施設を9:00amから3:00pmまでの課業時間と重なる時間に使用することを希望している。両者の意図は異なり,複数の目的で利用可能なコミュニティ活動のための部屋は別と考えられている。・利用者は既存の小学校施設を評価し,施設の需要に対する改善が少ないことを明らかにした。地域社会利用による小学校施設の積極的な活用のためには,教室の設備の更新などのハードウェア側よりも,利用法などのソフトウェア側の改善が重要である。・市川と白井において,利用の意図と実際の利用状況にはほとんど差がない。それは,学校の意図が利用者の意図に影響を及ぼさないことを意味する。・市川では,利用者が活動を希望している学校を選ぶと,優先的に学校と関係できる。白井では,住居からの距離が重要であると考えている。これらの都市の交通状況の違いがこの結果に影響を及ぼしたと考えられる。(翻訳著者抄録)