抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,永続型集団通信についてオフロード機能を用いた実装およびプログレススレッドを用いた実装を行い,それぞれの通信性能や各種オーバーヘッドについて評価を行った。オフロード機能は,通信コマンド列の事前準備やCPUを介在しない通信発行が行えるため,永続型集団通信の実装に適している。一方でアシスタントコアを利用することでプログレススレッドによる実装においても高速な永続型集団通信の実装が可能であると考えられる。このため,これらのプロトタイプ実装を行い,その性能の傾向を調査した。今回は,オフロード機能をもつTofu2インターコネクトやアシスタントコアの両方を備えるFujitsu PRIMEHPC FX100上にて永続型ブロードキャストの実装を行い,その評価を行った。この時,オフロード機能による実装は,プログレススレッドによる実装に対して64MiB以下のすべてのメッセージサイズで通信性能が上回ることを確認した。一方,プログレススレッドによる実装では,メッセージサイズが128MiB以上ではオフロード機能による実装より高速になることを確認した。また,いずれの実装においても集団通信開始関数のコストは,十分に小さいことを確認した。(著者抄録)