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J-GLOBAL ID:201802291691401259   整理番号:18A0256328

PTP1B欠損は高脂肪食条件下でのAgRPのmRNA発現の減衰をもたらす視床下部インスリン感受性を改善する【Powered by NICT】

PTP1B deficiency improves hypothalamic insulin sensitivity resulting in the attenuation of AgRP mRNA expression under high-fat diet conditions
著者 (14件):
資料名:
巻: 488  号:ページ: 116-121  発行年: 2017年 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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視床下部インスリン受容体シグナル伝達はアグーチ関連蛋白質(AgRP)を介してエネルギーバランスとグルコース恒常性を調節する。蛋白質チロシンホスファターゼ1B(PTP1B)は古典的にインシュリン受容体β(IRβ)とインシュリン受容体基質の両方を脱リン酸化することにより末梢インシュリンシグナル伝達の負の調節因子であることが知られているが,視床下部インシュリンシグナル伝達におけるPTP1Bの役割は完全には解明されていない。本研究では,in vivoおよびex vivo PTP1B欠損(KO)マウスを用いて視床下部インシュリンシグナル伝達におけるPTP1Bの役割を調べた。in vivo研究では,高脂肪食(HFD)によって誘導される視床下部インスリン抵抗性は,野生型(WT)マウスに比べてKOマウスで改善した。視床下部AgRP mRNA発現レベルも体重変化とは無関係KOマウスで有意に減少した。視床下部器官培養を用いたex vivo研究では,インシュリン処理は,WTマウスに比べてKOマウスの視床下部におけるIRβおよびAktのリン酸化を有意に増加させ,また,KOマウスにおけるAgRPのmRNA発現レベルを有意に減少させた。ホスファチジルイノシトール-3キナーゼ(PI3K)の阻害剤とのインキュベーションは,Aktリン酸化の基礎レベルに影響しなかったが,これらはWTとKOマウスでほぼ基底レベルへのインシュリン誘導Aktリン酸化を抑制した。PI3K-Akt経路の阻害は,インシュリンで処理したKOマウスにおけるAgRPのmRNA発現のダウンレギュレーションを阻止した。これらのデータは,PTP1BはPI3K-Akt経路を介して視床下部インスリンシグナル伝達に作用することを示唆した。まとめると,著者らの結果は,PTP1Bの欠乏は視床下部インスリン感受性を改善するHFD条件下でAgRPのmRNA発現の低下が示唆された。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (2件):
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細胞生理一般  ,  酵素一般 

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