文献

J-GLOBAL ID：201802292956787948   整理番号：18A0742382

正と負のフィードバックループがある2遅延系のモード選択則

Mode Selection Rules for a Two-Delay System with Positive and Negative Feedback Loops

著者 (3件)： TAKAHASHI Kin’ya (Kyushu Inst. of Technol., Fukuoka, JPN) ,  KOBAYASHI Taizo (Teikyo Univ., Fukuoka, JPN) ,  KOBAYASHI Taizo (Kyushu Univ., Fukuoka, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 87  号： 4  ページ： 044001.1-044001.13  発行年： 2018年04月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 短い遅延時間t₁の負フィードバックと,長い遅延時間t₂の正フィードバックを持つ2遅延系のモード選択則を数値的,理論的に調べた。負フィードバックの強さに依存して,2種類のモード選択則を見いだした。負フィードバックの強さ|α₁|(α₁<0)が正フィードバックの強さα₂(>0)に比べて十分小さいとき,t₁/t₂=偶/奇,すなわち関連性のある条件の近傍で2m+1次高調波振動が良く保持された。t₁/t₂=奇/偶あるいはt₁/t₂=奇/奇で与えられる関連性のない条件の近傍では,高次高調波振動が観測された。しかし,|α₁|がα₂よりも少し小さければ,異なる選択則が作動し,条件t₁/t₂=奇/偶が関連し,条件t₁/t₂=奇/奇とt₁/t₂=偶/奇は関連しない。これらモード選択則は,t₁/t₂=奇/奇が関連し,他は関連しない,2個の正フィードバックループがある通常の2遅延系のモード選択則とは異なる。2種類のモード選択則は,Hopf分岐を制御する各々異なる機構,すなわち,各々閾値α_thより下と上の|α₁|に対して起こる“ブースト分岐過程”と“異常な分岐過程”によって制御されたHopf分岐に誘起される。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： フィードバック制御 ,  *モード選択 ,  システム ,  時間 ,  フィードバック ,  負帰還 ,  *Hopf分岐 ,  *フィードバックループ ,  正帰還
準シソーラス用語： ポジティブフィードバック ,  *遅延系 ,  遅延時間 ,  負のフィードバック

分類 (1件)： ゆらぎ,ランダム過程,Brown運動,輸送過程の一般的理論  (BA08020B)

引用文献 (23件)：

• Stability and Control of Time-Delay Systems, ed. L. Dugard and E. I. Verriest (Springer, London, 1998).
• J.-P. Richard, Automatica 39, 1667 (2003).
• K. Gu, V. L. Kharitonov, and J. Chen, Stability of Time-Delay Systems (Birkhäuser, Boston, MA, 2003).
• M. Lakshmanan and D. V. Senthilkumar, Dynamics of Nonlinear Time-Delay Systems (Springer, Berlin, 2010).
• K. Ikeda and M. Mizuno, Phys. Rev. Lett. 53, 1340 (1984); M. Mizuno and K. Ikeda, Physica D 36, 327 (1989).

タイトルに関連する用語 (4件)： 負のフィードバック ,  ループ ,  遅延系 ,  選択則