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J-GLOBAL ID:201802293231576331   整理番号:18A1281537

紙リサイクルの最新研究について(4)-針葉樹クラフトパルプの繊維長分布に及ぼすリサイクルおよび叩解の影響-

Recent Studies on Paper Recycling (4)-Influence of Recycling and Beating on Fiber Length Distribution of Softwood Kraft Pulp-
著者 (1件):
資料名:
巻: 61  号:ページ: 53-55  発行年: 2018年07月01日 
JST資料番号: Y0280A  ISSN: 0453-1507  CODEN: KPGTAW  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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紙リサイクルは繊維長を短縮し,紙強度低下の原因であると考えられている。しかし,平均繊維長が変化しないことを示すリサイクル試験結果も報告されている。第1部(このジャーナルの3月号で発行された)から始まるリサイクルに関する一連の研究を行い,特定の条件下で繊維が短くなるか,繊維長分布がどのように変化するかを調べた。著者らは,針葉樹だけを用いて実験を行った。実験では,市販の針葉樹パルプを細繊維除去後に叩解したとき,平均繊維長における明確な変化は観察されなかった。20回のリサイクル後,繊維長分布に明確な変化はなかった。しかし,微細繊維除去パルプをPFIミルを用いて叩解したとき,短い繊維の分布は増加傾向を示し,平均繊維長も明らかに減少した。製紙工場で紙リサイクルプロセスでは,多くの微細繊維が金網を通過できるので,平均繊維長さは長くなる可能性がある。しかし,本研究では,パルプを叩解してリサイクルする前にパルプから微細繊維を除去することによって,この因子を除去した。パルプをリサイクルすると,ケラチン化硬質繊維の崩壊が繊維長の減少を引き起こす可能性があるが,その効果は極端に小さかった。しかし,それが何回もリサイクルされた後にパルプを叩解すると,リサイクル前にパルプを叩解することでは起こらなかった長さの短い繊維は増加した。言い換えれば,繊維がリサイクルして叩解すると,崩壊過程で硬質繊維同士が接触し,切断による繊維長の短縮をもたらす。この実験室研究から明らかになったのは,実際の機械を使用するリサイクルによって引き起こされる繊維長さの減少が,叩解プロセスが含まれたときに起こる可能性があることであった。しかし,実際の機械で使用されるリサイクル条件と叩解装置は異なり,リサイクルされる実際の原料パルプは多くの充填剤を含んでいるので,これらの点を考慮した更なる研究を行う必要がある。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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紙料とその調製 

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