特許
J-GLOBAL ID:201803009144961717
耐チッピング性、耐摩耗性にすぐれた表面被覆切削工具
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (4件):
影山 秀一
, 倉地 保幸
, 山田 靖
, 木村 孔一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-196706
公開番号(公開出願番号):特開2018-058148
出願日: 2016年10月04日
公開日(公表日): 2018年04月12日
要約:
【課題】乾式高速高切り込み断続切削加工において、すぐれた耐チッピング性と耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具を提供する。【解決手段】工具基体表面に、平均層厚0.2〜5.0μmの複合窒化物である(Al1-xCrx)N(ここで、0.05≦x≦0.4(但し、xは原子比))を主体相とする硬質被覆層を有する表面被覆切削工具において、前記硬質被覆層は、前記複合窒化物である立方晶および六方晶の(Al1-xCrx)Nに占める立方晶の(Al1-xCrx)Nの割合が、面積比にて60〜80%であり、前記立方晶の(Al1-xCrx)Nの(111)面、(200)面および(220)面に対する(220)面の配向係数TC(220)が、2.0以上であり、さらに、最表面に析出したCr2Nの直径が0.5〜1.0μmであり、走査電子顕微鏡にて上部より観察した場合に析出したCr2Nが最表面にて占める面積割合が、40〜70%である表面被覆切削工具。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
WC基超硬合金およびTiCN基サーメットのいずれかからなる工具基体表面に、平均層厚0.2〜5.0μmのAlとCrの複合窒化物層を主体相として有する硬質被覆層が設けられた表面被覆切削工具において、
(a)前記AlとCrの複合窒化物層は、組成式(Al1-xCrx)Nで表した場合、
0.05≦x≦0.4(但し、xは原子比)を満足する平均組成を有し、
(b)前記AlとCrの複合窒化物層は、立方晶の(Al1-xCrx)Nおよび六方晶の(Al1-xCrx)Nを有しており、
(c)前記工具基体表面に垂直な硬質被覆層の断面を、オージェ電子分光装置(AES)を用いた測定によるCr濃度分布と後方散乱電子回折装置を用いた各々の結晶粒形状の測定結果を照らし合わせて所定観察範囲において求めた、前記立方晶の(Al1-xCrx)Nと前記六方晶の(Al1-xCrx)Nの総面積に対する前記立方晶の(Al1-xCrx)Nの面積割合は60〜80%であり、
(d)前記立方晶の(Al1-xCrx)Nの(111)面、(200)面および(220)面に対する(220)面の配向係数TC(220)が、2.0以上であり、
(e)最表面に析出したCr2Nの直径が0.5〜1.0μmであり、走査電子顕微鏡にて上部より観察した場合に析出したCr2Nが最表面にて占める面積割合が、40〜70%であることを特徴とする表面被覆切削工具。
なお、(220)面の配向係数TC(220)は、以下の式にて定義される。
TC(220)=(I(220)/I0(220))/{(1/3)Σ((I(hkl))/(I0(hkl)))}
ここで、(hkl)面は、(111)面、(200)面および(220)の3面であり、
I(hkl)は、硬質被覆層の立方晶のAlCrNについてX線回折を行った際に(hkl)面から得られるX線回折のピーク強度値を示し、I0(hkl)は、立方晶のAlCrNの標準回折強度を示す。
IPC (4件):
B23B 27/14
, B23C 5/16
, B23B 51/00
, C23C 14/06
FI (4件):
B23B27/14 A
, B23C5/16
, B23B51/00 J
, C23C14/06 L
Fターム (22件):
3C037CC01
, 3C037CC09
, 3C037CC11
, 3C046FF03
, 3C046FF05
, 3C046FF09
, 3C046FF13
, 3C046FF25
, 4K029AA04
, 4K029BA58
, 4K029BB07
, 4K029BC02
, 4K029BD05
, 4K029CA04
, 4K029CA13
, 4K029DA08
, 4K029DB04
, 4K029DD06
, 4K029EA01
, 4K029FA05
, 4K029GA01
, 4K029JA03
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