特許
J-GLOBAL ID:201803012826921777

熱伝導率測定方法及びその装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 岡村 俊雄
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-174204
特許番号:特許第6278083号
出願日: 2016年09月07日
要約:
【課題】測定試料の種類に拘らず設備の大型化を招くことなく、測定時間の短縮化と測定の高精度化とを両立することができる熱伝導率測定方法及びその装置を提供する。 【解決手段】測定試料Sを過渡的に加熱するセラミックヒータ22と、処理装置3と、均等間隔xに配置された温度センサ24a〜24dを設け、処理装置3が、隣り合う温度センサ24a〜24dの温度変化を差分した第1減衰特性Y1〜Y3を微分した第2減衰特性Z1〜Z3のうち微分値のピーク値が1を超える第2減衰特性Z1に隣接し且つピーク値が1未満の第2減衰特性Z2に対応した温度センサ24b,24cを代表測定領域Rに設定する代表測定領域設定部33と、代表測定領域Rに対応した第1減衰特性Y1の減衰時間Δtと温度低下値ΔTによる温度勾配係数Aを用いて熱容量Cを演算する熱容量演算部35と、減衰時間Δtと温度低下値ΔTを用いて熱伝導率λを演算する熱伝導率演算部36を有する。 【選択図】 図2
請求項(抜粋):
【請求項1】 測定試料の一端側部分を加熱手段により過渡的に加熱した後、前記測定試料の一端側部分よりも他端側の測定部分の温度変化に基づいて熱伝導率を演算する熱伝導率測定方法において、 前記測定部分に他端側方向に均等間隔に配置された3以上の温度測定部の前記熱伝導率の測定時間内における温度変化を夫々検出する温度変化検出ステップと、 隣り合う温度測定部の温度変化を差分した第1減衰特性を夫々微分することにより前記第1減衰特性毎の第2減衰特性を演算する減衰特性演算ステップと、 前記第2減衰特性のうち微分値のピーク値が1を超える第2減衰特性に隣接した第2減衰特性であって、微分値のピーク値が1未満の第2減衰特性に対応した1対の温度測定部を代表測定領域に設定する代表測定領域設定ステップと、 前記代表測定領域に対応した第1減衰特性においてピーク時から測定終了時までの減衰時間とピーク時の温度から測定終了時の温度までの温度低下値とを演算する代表特性演算ステップと、 前記減衰時間と温度低下値とによる温度勾配係数を用いて前記測定試料の熱容量を演算する熱容量演算ステップと、 前記熱容量演算ステップによって演算された熱容量と減衰時間と温度低下値を用いて熱伝導率を演算する熱伝導率演算ステップと、 を有することを特徴とする熱伝導率測定方法。
IPC (1件):
G01N 25/18 ( 200 6.01)
FI (1件):
G01N 25/18 E

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