特許
J-GLOBAL ID:201803016093116762

クロマトグラムデータ処理方法及び装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 特許業務法人京都国際特許事務所
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP2016050270
公開番号(公開出願番号):WO2017-119086
出願日: 2016年01月06日
公開日(公表日): 2017年07月13日
要約:
処理対象である観測データに基づくクロマトグラム上で検出された各ピークの波長スペクトルを抽出し、その強度値を規格化したスペクトル集合{Sn’}を作成する(S10、S11)。そして、その中の一つの波長スペクトル選択し該スペクトルのベクトルに直交するように、観測データに基づく各測定時点での波長スペクトルのベクトルを射影する(S12〜S14)。また、集合{Sn’}内の各波長スペクトルのベクトルも同様に射影する(S15)。これにより、選択されたスペクトルは集合{Sn’}から消える。そして、集合{Sn’}内にスペクトルが無くなるまでS12〜S16の処理を繰り返し、得られた信号を加算する(S17)。加算後の信号は未知のベースラインの波形形状を表す信号となるから、それを観測データから得られる波長毎のクロマトグラムにフィッティングすることでベースラインのスペクトルを求め、該ベースラインスペクトルとベースラインクロマトグラムとから波長毎のベースライン信号を算出する。こうしてユーザによるパラメータの設定等なしに、自動的にベースラインを推定することができる。
請求項(抜粋):
測定対象である試料に対して収集された、時間軸、信号強度軸、及び第3のパラメータ軸を有する3次元クロマトグラムデータを処理するクロマトグラムデータ処理方法において、 a)処理対象である3次元クロマトグラムデータに基づいて作成されるクロマトグラム上で検出される各ピークに対応する、第3のパラメータ値と信号強度値との関係を示すスペクトルをそれぞれ取得するピークスペクトル取得ステップと、 b)前記3次元クロマトグラムデータに基づく各測定時点におけるスペクトルをそれぞれベクトルで表現した多次元ベクトルを、前記ピークスペクトル取得ステップにおいて得られたスペクトルをベクトルで表現したベクトルに直交する方向に射影し、それにより得られた射影ベクトルの大きさを時系列信号として求め、該時系列信号に基づいてクロマトグラムにおけるベースラインを示すベースラインクロマトグラムの波形形状を推定するベースラインクロマトグラム波形推定ステップと、 を有することを特徴とするクロマトグラムデータ処理方法。
IPC (3件):
G01N 30/86 ,  G01N 30/72 ,  G01N 30/74
FI (5件):
G01N30/86 H ,  G01N30/86 G ,  G01N30/72 A ,  G01N30/72 C ,  G01N30/74 E

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