抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・祖母傾山系周辺地域に位置する生物圏保存地域である祖母/傾/大崩ユネスコエコパークにおいて,これまでに宮崎昆虫同好会が中心となって実施したチョウ類の生息調査結果に基づき,代表的な土着種108種とそれらの生息域/生息環境を解説。
・長期的な自然環境保全を実施している核心地域は各種の森林で覆われ,ここには希少なチョウ類種であるゼフィルスのうちの2種が生息していることを詳説。
・核心地域を保護する緩衝地域には針広混交林が広がっており,ここでは7種のチョウ類が確認されていること,これら同所性の種が地域的/時間的すみ分けまたは共生している状況を詳説。
・自然と共生しつつヒトが自然環境を持続的に利活用する移行地域ではヒトの活動に影響を受けた多様な環境が存在することから,それぞれの環境における生息種について詳説。
・環境省レッドリストに掲載されている絶滅危惧11種が全て移行地域に生息していることを提示。
・人間活動が行われている二次的自然地域における持続可能な自然資源利用の実現が本ユネスコエコパークでの環境保全に重要であること,チョウを含む地域全体の生物多様性保全の取り組みが期待されることを提言。