抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・宮崎県のレッドリストで準絶滅危惧種とされている多年草のキバナノホトトギスTricyrtis flavaについて,2007年以降の宮崎県加江田渓谷での継続的調査から得られた生息個体数変化のデータに加え,その形態的特徴,生息環境の変化に関する知見を報告。
・加江田渓谷で同所性に存在するホトトギス属のホトトギスT.hirtaとの鑑別を可能にする,本種固有の形態的特徴,および開花から種子散布および2月頃と推定される発芽に関して観察結果を報告。
・個体数調査の結果から,ここ10年間で個体数が2回の階段状減少を経て1/10にまで減少していること,現象に関連する要因として加江田渓谷における降雨や台風における生息環境への影響や盗掘の可能性もあることを提示。
・これまでに報告された本種種子の絶対的な正の光発芽性,および適温下での光照射によりほぼ100%発芽する特異な特徴から,加江田渓谷での本種個体数の減少が生息環境のへんかによる可能性を示唆。