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J-GLOBAL ID：201902211069131277   整理番号：19A0486465

NMRで農産物・食品を見る~NMRメタボロミクスとMRI画像解析の活用例~

著者 (1件)： 関山恭代 (農業・食品産業技術総合研究機構)
資料名： オレオサイエンス  (Oleoscience)
巻： 19  号： 3  ページ： 109-116,86-87  発行年： 2019年03月01日 
JST資料番号： L4211A  ISSN： 1345-8949  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 核磁気共鳴(NMR)法とは,静磁場中におかれた試料にラジオ波を照射し,観測されるNMR信号を解析することで,試料に含まれる成分の化学構造や運動状態などを調べる手法である。メタボロミクス(成分の一斉分析)で得られるNMRスペクトルには試料から抽出された多成分の複合的な情報が含まれ,多彩な試料の特性が表現される。また,NMRイメージング(磁気共鳴画像法,MRI)では,磁場強度に勾配をかけることによってNMR信号に位置の情報を与え,試料内部の情報,つまり形態や水分子の分布と運動性などを画像化することができる。筆者らのグループでは,こうしたNMRデータを活用し,農産物・食品試料の成分や品質の特性を捉えようと試みている。本稿では,NMRメタボロミクスによる農作物の解析およびMRIによる食品の解析例を紹介し,当該分野の動向や将来展望について議論する。(著者抄録)

シソーラス用語： *農作物 ,  *食品 ,  *NMR【磁気共鳴】 ,  *NMRイメージング ,  画像分析 ,  分子構造 ,  分子運動 ,  同時分析 ,  磁場勾配 ,  分布 ,  化学組成 ,  品質特性 ,  食品分析 ,  化学シフト ,  緩和時間 ,  脂質 ,  評価 ,  磁場
準シソーラス用語： MRI【イメージング】 ,  *メタボロミクス ,  一斉分析 ,  化学構造 ,  画像化 ,  磁場強度 ,  水分分布 ,  成分分析 ,  組成分布 ,  農産物 ,  品質評価

分類 (2件)： 食品の化学・栄養価  (FJ01020J) ,  有機化合物のNMR  (BM07044Q)

引用文献 (22件)：

• Nicholson, J. K.; Holmes, E.; Kinross, J. M.; Darzi, A. W.; Takats, Z.; Lindon, J. C. Metabolic phenotyping in clinical and surgical environments. Nature 491, 384-392 (2012).
• 山口秀幸. 食品の研究開発における成分分析および構造解析が果たす役割. 日本食品工学会誌18(4), A9-A11(2017).
• 櫻井望. 食品成分のメタボローム解析と未知成分同定のための ′′食品メタボロームレポジトリ′′の提案. オレオサイエンス19, 59-65 (2019).
• 加藤毅, 西宮真美, 川田晶子, 硯弘之助. NMRによるリン脂質の定量. オレオサイエンス19, 43-50(2019).
• Ramakrishnan, V.; Luthria, D. L. Recent applications of NMR in food and dietary studies. J. Sci. Food Agr. 97, 33-42 (2017).

タイトルに関連する用語 (7件)： NMR ,  農産物 ,  食品 ,  メタボロミクス ,  MRI画像 ,  解析 ,  活用