文献

J-GLOBAL ID：201902211691847899   整理番号：19A1521251

大気圧湿潤空気下の同軸円筒バリア放電におけるOH密度と温度に及ぼす放電極性の影響

Effect of discharge polarity on OH density and temperature in coaxial-cylinder barrier discharge under atmospheric pressure humid air

著者 (4件)： NAKAGAWA Yusuke (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  NAKAGAWA Yusuke (Tokyo Metropolitan Univ., Tokyo, JPN) ,  ONO Ryo (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  ODA Tetsuji (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Japanese Journal of Applied Physics  (Japanese Journal of Applied Physics)
巻： 57  号： 9  ページ： 096103.1-096103.7  発行年： 2018年09月 
JST資料番号： G0520B  ISSN： 0021-4922  CODEN： JJAPB6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 環境汚染防止のためのプラズマ応用が望ましく,非熱プラズマにおける化学反応過程を明らかにすることが重要である。本研究では,OHラジカルの密度と回転温度の放電極性依存性を,大気圧湿潤空気中の同軸円筒パルス誘電体バリア放電(DBD)におけるレーザ誘起蛍光(LIF)により測定した。+28kVのパルス陽性DBDによって発生したOHラジカルの密度は,中心電極近くの放電後3μsで,6-10×10¹⁴cm^-3の範囲にあると推定された。回転温度は放電後に上昇し,温度上昇速度は湿度と共に増加した。負の放電では,初期のOH密度に直接依存するOH密度の減衰速度は正の放電のそれより低かった。観測された領域に含まれるOH量は,正と負の放電でほとんど同じであった。これらの結果は,負のストリーマ直径が正のストリーマ直径の2倍であり,負のDBDにおけるOH密度が正の放電におけるそれの4分の1であることを示した。OHラジカルを用いた化学処理において,負のストリーマDBDは,無効な損失の観点から,正のストリーマDBDよりも優れていると考えられる。負放電における温度挙動は,正放電におけるそれと類似していた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 気圧 ,  湿り空気 ,  *無声放電 ,  *ヒドロキシ基 ,  *回転温度 ,  極性 ,  公害対策 ,  プラズマ ,  過程 ,  蛍光 ,  蛍光分光法 ,  放電 ,  電圧
準シソーラス用語： 大気圧 ,  湿潤空気 ,  *誘電体バリア放電 ,  環境汚染防止 ,  非熱プラズマ ,  反応過程 ,  レーザ誘起蛍光 ,  ストリーマ放電 ,  負電圧

分類 (1件)： 液体・固体中の放電  (BJ03030E)

引用文献 (37件)：

• T. Oda, J. Electrostatics 57, 293 (2003).
• H. H. Kim, Plasma Processes Polym. 1, 91 (2004).
• D. Evans, L. A. Rosdcha, G. K. Anderson, and J. J. Coogan, J. Appl. Phys. 74, 5378 (1993).
• Zh. Bo, J. H. Yan, X. D. Li, Y. Chi, K. F. Cen, and B. G. Cheron, Plasma Chem. Plasma Process. 27, 546 (2007).
• L. Magne, S. Pasquiers, N. Blin-Simiand, and C. Postel, J. Phys. D 40, 3112 (2007).

タイトルに関連する用語 (7件)： 大気圧 ,  湿潤空気 ,  同軸 ,  バリア放電 ,  密度 ,  放電 ,  極性