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J-GLOBAL ID：201902212902593832   整理番号：19A1740170

集約型還元溶融施設による焼却残渣再資源化事業のマテリアルフロー解析による資源代替性および LCCO₂ 評価

Resource Substitution and LCCO₂ Evaluation by Material Flow Analysis of Incinerator Residue Recycling at a Centralized Reductive Melting Facility

著者 (4件)： 山口直久 ((株)エックス都市研究所 サスティナビリティ・デザイン事業本部) ,  河井紘輔 ((国研) 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター) ,  大迫政浩 ((国研) 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター) ,  松藤敏彦 (北海道大学大学院 工学研究院環境創生工学部門)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌(Web)  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management (Web))
巻： 29  ページ： 191-205(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U1367A  ISSN： 1883-5899  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 焼却残渣の溶融メタル中に,銅・鉛等のベースメタル以外に,金・銀等の貴金属類が含まれている。このことを利用し,焼却残渣を集約して溶融処理を行い,非鉄製錬施設において山元還元する技術がある。本研究は,この集約型還元溶融に注目し,従来のセメント原料代替やエージングによる路盤材利用と資源性,LCCO₂ を比較した。 まず既存文献および実稼働施設のプロセスデータをもとに,マテリアルフロー解析を行った。次に回収金属が天然金属鉱石をどれだけ代替するか (資源代替性) を,焼却残渣埋立処分をベースシナリオとして評価を行った。その結果,集約型還元溶融における焼却残渣 1 ton は,銅・鉛・亜鉛精鉱を数 kg~十数 kg 程度,金・銀鉱石を 1 ton 程度それぞれ代替すると推計された。一方,LCCO₂ 算定では温室効果ガス (GHG) 排出量が増加するものの,将来的な電力構成の変更,立地場所の最適化により,埋立処分よりも削減される可能性があることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *灰 ,  資源再生 ,  *有用物質回収 ,  貴金属 ,  融解法 ,  還元 ,  *物質収支 ,  *二酸化炭素排出量 ,  温室効果ガス排出量
準シソーラス用語： *焼却残さ ,  *マテリアルフロー分析 ,  *ライフサイクルCO2

著者キーワード (10件)： 還元溶融 ,  焼却残渣再資源化 ,  マテリアルフロー ,  資源代替性 ,  LCCO₂ ,  reductive melting ,  incinerator residue recycling ,  material flow ,  resource substitution ,  LCCO₂

分類 (1件)： 資源回収利用  (SC05060V)

引用文献 (42件)：

• 1) 環境省:「廃棄物の減量その他その適正な処理に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な方針」 の変更及び意見募集の結果について (お知らせ) (平成28年1月21日) (2016)
• 2) 環境省:一般廃棄物処理実態調査結果 (1998~2014年度) (2000-2016)
• 3) 野村幸治:東京都多摩地域におけるエコセメント化施設の運営報告 (特集 第36回全国都市清掃研究・事例発表会より),都市清掃,第68巻,第325号,pp.217-222 (2017)
• 4) 竹本智典,花田 隆,石田泰之,高橋一広,高柳温子,奈良和彦,木村貴之:エコセメント化施設を活用した焼却残渣からの貴金属回収技術の開発,第37回全国都市清掃研究・事例発表会講演論文集,pp.148-150 (2016)
• 5) 松藤敏彦:都市ごみ処理システムの分析・計画・評価~マテリアルフロー・LCA計画プログラム~,技報堂出版 (2005)

タイトルに関連する用語 (13件)： 集約 ,  還元 ,  溶融 ,  施設 ,  焼却残渣 ,  再資源化 ,  事業 ,  マテリアルフロー ,  解析 ,  資源 ,  代替 ,  LCCO2 ,  評価