抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超高精細8K映像の応用は,医療やデジタルサイネージ等の領域に広がりを見せている。我々は,広域ネットワーク上に分散配置された複数の映像サーバを同期させてこの8K映像を非圧縮で蓄積配信する分散蓄積配信システムを提案している。この配信システムは,非圧縮8K映像を,複数の映像サーバから複数の映像ストリームとして端末向けに一斉に伝送を行う。そのため,受信端末に到着する映像ストリーム間の伝送遅延差が非常に大きい場合,正常に映像が表示できない。そこで,我々は,インライン遅延調整機能として,パケット伝経路上で,ストリーム間の伝送遅延差をリアルタイムに測定し,その結果にもとづいて遅延調整する機能の実現方式を検討し,その実装を行った。Interop Tokyo2018において,神奈川工科大学ブースでこの機能を用いて,JGNとSINET5のデータセンタに配置した分散蓄積配信システムから送信した非圧縮8K映像を安定的に再生す実証実験を行い,その有効性を確認した。本報告では,遅延調整機能の構成および実装法について説明し,性能評価結果について記述するとともに,この実証実験結果についても併せて報告する。(著者抄録)