抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・アジアのイネの栽培種Oryza sativaとアフリカの栽培種Oryza glaberrimaの種間雑種に由来してアフリカの栽培環境に適したイネの栽培品種であるNERICAの現状について紹介。
・現在の陸稲NERICAの18種は3つの交配組み合わせからなり,いずれも葉面に細かい毛が無く,アジアイネとアフリカイネ由来のそれぞれの特性を発現。
・水稲NERICAの60品種については,品種育成の過程における失敗からイネ黄斑ウイルスに対する耐性が無いので,現在本種改良を実施中。
・NERICAのサブサハラ・アフリカ諸国における普及状況に関しては,生産量でアフリカ全体のイネ生産量の10.3%を占めているが,平均収量ではアフリカ全体のイネの平均収量よりも低いので,今後はこの原因を解明して普及に努めることが重要。
・サブサハラ・アフリカ諸国における稲作の生産制限要因に関しては生物的要因として雑草,鳥害,鼠害,虫害,病害があり,非生物的要因としては土壌要因,気象要因があり,したがって今後の品種改良および栽培管理において考慮すべき重要課題。