抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
・本研究は,滋賀県安曇川扇状地において2009年12月から2010年12月まで定期観測した家庭用自噴井の自噴水高と琵琶湖水位,気象庁で観測されている今津の降水量の関係を明らかにすることが目的。
・安曇川扇状地は琵琶湖西部に位置し,比叡山脈から琵琶湖に流れる一級河川である安曇川によって形成された扇状地で。
・2009年12月から2010年12月までの期間で安曇川北部扇状地の家庭用井戸の所有者の協力を得て,図3の3地点(H7,H10,H17)の自噴井の自噴高を週一回程度の頻度で定期観測。
・扇状地の地下水位は灌漑期に高い傾向を示し,非灌漑期には降水量により地下水は変化することが明らかとなり,琵琶湖水位と自噴標高の関係は非灌漑期における降水量が45mm以下の場合,有意な相関。
・扇状地の地下水位は流出側の琵琶湖の水位が流出抑制因子として働くことで,扇状地の自噴帯は保たれていると考えられ,流出側に水位が保たれている湖沼などがない場合には地下水の流出は抑制されず,上流から下流地下水流量の変動により地下水位の変動,すなわち自噴量の減少や自噴そのものが停止。