抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・本総説では,立正大学オープンリサーチセンター(以降ORC)研究期間前後で行われた荒川流域における地下水位に関する研究を扱い,今後の地下水研究における基礎データとして,その地下水位の変遷を整理し,荒川流域で得られた研究成果を概観。
・これまでの地下水位に関する研究として,本研究地域である荒川扇状地では過去に地下水の研究が行われ,結果から,1950年~1980年の間に櫛挽台地や江南台地といった台地部,そして荒川流路沿いの低地部で地下水位が低下。
・荒川扇状地は,寄居を扇頂とし熊谷を扇端とする東西約20km,南北約12kmの巨大な扇状地である。荒川扇状地は,埼玉県秩父地域より流れる荒川の活動により形成されたもので,南と西を丘陵,北を利根川に囲まれ,台地と低地から構成。
・荒川扇状地には,櫛挽台地の荒川沿いなどに観測井が多く存在しているが,逆に荒川左岸の地表面標高30m~50mの地域はほとんど井戸が不存在。
・さらに,松久丘陵東方の櫛挽や針ヶ谷といった地域にも井戸は少ない傾向がみられ,また,水位のみの測定井戸は防火用井戸や採水が困難であったもの,水質のみ測定井戸は,汲み上げ式で地下水位を計測できなかったものであり,妻沼低地などで多く存在。