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J-GLOBAL ID：201902218203706402   整理番号：19A0219983

高力ボルト摩擦接合技術の今後の展開

著者 (1件)： 山口隆司 (大阪市大 大学院工学研究科)
資料名： 川田技報(CD-ROM)  (Kawada Technical Report (CD-ROM))
巻： 38  ページ： 3-7  発行年： 2019年01月01日 
JST資料番号： L2423B  ISSN： 2433-6068  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・平成29年11月の道路橋示方書の改訂において,許容応力度設計法から,限界状態を定義し,作用と抵抗に対する部分係数を用いて,適切な安全余裕度を確保する一般的な限界状態設計法へ移行。
・高力ボルトの設計においても,限界状態を想定し,それに対する安全を照査。
・高力ボルトの摩擦接合におけるすべり・母材の降伏を照査する以外に,高力ボルトの降伏や破断,さらに母材の支圧や破断の照査を要求し,終局状態に至るまでの力学的把握が重要。
・道路橋の接合部は,被接合部よりも保守的な限界状態が設定されて,接合部の終局状態に関する知見の蓄積は不十分。
・既設鋼構造物の腐食や疲労亀裂に対する補修・補強も重要であるが,高力ボルト摩擦接合や高力ボルト支圧接合を用いたあて板接合の設計法は未確立で,新設構造物を対象とした道路橋示方書を準用。
・今回の改訂を受けて,あて板構造の終局状態に関する知見の蓄積が必要。
・道路橋示方書の改訂を受けて,接合部本来の終局状態も考慮した設計が必要であり,技術開発や研究の予知が多く存在。
・本稿では,鋼橋における高力ボルトの摩擦接合技術の今後の展開について,筆者の私見を提示。

シソーラス用語： 仕様書 ,  極限設計 ,  係数 ,  *高力ボルト ,  *接合 ,  構造物 ,  裏当て金 ,  *摩擦 ,  *技術 ,  鋼構造 ,  限界状態設計法 ,  摩擦接合 ,  鋼構造物
準シソーラス用語： 道路橋示方書 ,  部分係数 ,  終局状態 ,  支圧接合 ,  既設鋼構造物 ,  摩擦接合技術

分類 (2件)： 鋼橋  (RC06020J) ,  ファスナ類,締付,し緩,継手  (QB01090V)

引用文献 (15件)：

• 日本道路協会:道路橋示方書・同解説 II 鋼橋・鋼部材編,2017.
• GL. Kulak, JW. Fisher: Guide to Design Criteria for Bolted and Riveted Joints, Second edition, 1987.
• 日本鋼構造協会接合小委員会:鋼構造接合資料集成 - リベット接合・高力ボルト接合 -,技報堂,1977.
• 土木学会:高力ボルト摩擦接合継手の設計・施工・維持管理指針(案),2006.
• European Committee for Standardization (CEN): Eurocode 3: Design of Steel Structures - Part 1-8: Design of Joints, EN1993-1-8, 2005.

タイトルに関連する用語 (2件)： 高力ボルト摩擦接合 ,  展開