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J-GLOBAL ID:201902218808494130   整理番号:19A2895919

EMアルゴリズムを用いた土地所有形態選択問題のモデル化

A Land-owning Pattern Choice Model with EM algorithm
著者 (2件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 1245-1252(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: G0606B  ISSN: 1348-284X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,近代地方都市における界隈形成のメカニズム解明に向けて,土地所有形態選択問題として統計的モデルを用いた全く新たな都市形成史分析手法の提案を試みた.モデル構築において,所有筆=土地とその所有形態の同時選択確率を記述可能なCNL型の離散選択モデルを提案し,所有形態の選択に関して地主の態度の異質性を仮定した潜在クラスモデルを導入した.パラメータ推定には,隠れ変数を含む選択確率の対数尤度関数最大化問題の求解に適していることから,機械学習の代表的な手法の一つであるEMアルゴリズムを用いた.道後温泉本館周辺を対象に,旧土地台帳と付属図という近代史料をモデル推定可能な形式に変換する方法提案を行い,集積や継承,撤退といった近代地方都市の土地所有の変容の実態解析が可能なデータベース構築に成功した.さらに,非集計分析と提案したモデルを用いてパラメータ推定を行うことで,近代地方都市の地主の土地所有形態の選択に異質性があり,時間の経過とともに地租や立地条件といった要因が土地所有形態の選択に及ぼす影響が大きく変容していることを統計的に示すことができた.(著者抄録)
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分類 (1件):
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都市計画一般,都市経済学 
引用文献 (10件):
  • 1) 小林里瑳,羽藤英二:土地の様相と所有形態の変遷から見る既成市街地の新陳代謝と空間変容,都市計画論文集,Vol.53,No.3,pp.251-258,2018.
  • 2) 鈴木博之:日本の近代10都市へ,中央公論社,1999.
  • 3) 名武なつ紀:戦前期における大阪都心の土地所有構造.土地制度史学,Vol.41,No.3,pp.33-48,1999
  • 4) 水島あかね:近代における大地主の土地所有の動向:京都西陣地域の明治・大正期の地籍図の分析を通じて.日本建築学会計画系論文集,vol.68(565),pp.373-378,2003.
  • 5) 三倉葉子:近代新京極における土地所有者の動向と都市空間.日本建築学会計画系論文集,Vol.73,No.629,pp.1651-1656,2008.
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