抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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歴史的には,最近の近代化により先進国においてスラムが増加し,今日,それは改善されるべき重大な問題になっている。この問題に向けて,政府は,住宅と建設に関する法的制約を作成し,スラムの生活環境を改善するための様々な改善プロジェクトを実施した。しかし,スラムは,居住者による違法な建設行為によってまだ存在している。本論文では,タイ国,バンコク,クロントーイの70ライ地区コミュニティにおける通路空間での,彼らの生活を分析することによって,彼らが生活を行うために違法な建設方法を取る理由を明らかにすることを目的とした。第一のデータは,コミュニティの地図の描画,通路と住宅のファサードと平面計画,通路における行動,住民の日常生活に関する詳細な情報を得るための面接を含む,集中的な現地調査によって収集された。最初に,1985年現場調査プロジェクトとして実施された,70ライ地区コミュニティにおける住宅と建設に関する政府の法的制約について記述した。70ライ地区コミュニティにおける建築は,1985年の建設に関する法的制約に従った。本論文では,建設に関する法的制約に従い構築された住宅を,「提供された建物モデルに関する法的拡張」として定義した。第二に,70ライ地区コミュニティにおける現在の生活空間を,一般的モデルを理解するために分析する。この論文では,敷地の面積,各住宅の階数,および構造を分析する。結果として,70ライ地区コミュニティにおいて,敷地の面積は4種類に分類され,鉄筋コンクリート構造と木造の2階建てが多かった。最貧の市民が居住するBan Karunと呼ばれる地域では,敷地の面積は2種類で,鉄筋コンクリート構造の1階建てが一般的である。第三に,本論文では,Soi12,Soi13,およびSoi28に焦点をあてて,どのように通路を使用するかについて分析した。様々な物が屋外にあふれていて,人々は,通路の上の屋根の下に留まる傾向がある。人々は屋根の下などで話し,休み,食事することが一般的である。通路にあふれた物と通路の上の屋根は空間装置となり,通路における人々の特定の活動を引き起こす。最後に,本論文は違法な建設行為を明らかにした。Soi12とSoi13,Soi28においては,「提供された建物モデルに関する法的拡張」がほとんどない。ほとんど全ての住宅で違法な建設行為が見られる。さらに,Soi12とSoi13の両方に2つのタイプがある。そして,Soi28だけに3つのタイプがある。本論文では,違法な建設行為を,屋外へのオーバフロー,通路上の屋根,および前方,後方,および2階への拡張することと明らかにした。違法な建設行為のそれぞれについて,居住者に対するインタビューに基づいて検討した。結果によれば,違法な建設行為は,人々の間で受容できるか許容できるレベルの範囲内に限られている。これに反して,人々の間で一般的であるか否かを見ると,「誰も」が既にこれらの違法な行為を行っている。それが違法な行為となる。(翻訳著者抄録)
