抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,創発的戦略に関する遡及的展望を用い,2つの先駆的な事業拡大を追跡し,差別化と連携の文脈における戦略に関する実情を明らかにした。得られた結果は以下の通りであり,1)その事例が共通して持つ主なポイントは,事業を始める動機が理想化され,モデルとなった事業実体のない状態で事業が創設された時に作成されたおおまかな事業概念,そして事業は1970年代から多様化したという事実である。主導的な地位は,農業生産規模の拡大が困難であることから差別化と連携を通して得られた。2)両事例において,「学習中に系統的に管理する傾向」が観察され,Mintzbergが必要と強調された。加えて,農場管理の実践における戦略的理論の適用性と有効性に関する以下の点が認知され,1)限られた対象者への適用性やその他の関連要因を考慮する必要があり,本論文で検討した2つの事例と同様に,企業家組織として事業を始める場合には理論が適用可能と見なされる。しかしながら,これは単純で一般化された理論を組織に適用するレベルである。したがって,マーケティングおよびその他の事業面の機能的戦略を創出する必要がある。2)限られた対象者との有効性や他の関連要因も考慮する必要がある。しかしながら,企業家組織として事業を始めるとすれば,経営能力やその他の要素が関係するため,事業を外部の視点から観察し見直すことは容易ではない。さらに,たとえ戦略が適用可能であったとしても,それが企業家組織であるかどうかにかかわらず,戦略の事業管理者の評価は必ずしも同じではない。(翻訳著者抄録)