抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気相と凝縮相の両方における生成エンタルピー,Δ_fH_298~°,昇華または蒸発のエンタルピーを,ヒドラジン,NH_2NH_2,およびその36の種々の誘導体について,量子化学計算を用いて推定した。この複合体G4法を,生成の自己無撞着高精度気相エンタルピーのセットを導くために,イソデスミック反応スキームと共に用いた。妥当な精度(5~20kJ/mol)で昇華と蒸発のエンタルピーを推定するために,分子静電ポテンシャル(MEP)の方法を用いた。Δ_fH_298~°(NH_2NH_2,g)=97.0±3.0kJ/molの値を,約50の参照種を含む75のisogyric反応から決定した。これらの種の大部分に対して,正確なΔ_fH_298~°(g)値は,活性熱化学物質(ATcT)において利用可能である。計算値は,結合クラスタ理論(97.3kJ/mol,平均6計算)に基づく最も正確なモデルの報告結果と非常に良く一致した。したがって,ATcTと他の包括的参照源に推奨されるΔ_fH_298~°(NH_2NH_2,g)=95.55±0.19kJ/molの高レベル理論計算と実験値の間の差は十分に大きく,更なる研究が必要である。本研究では,異なるヒドラジン誘導体も考慮した。それらのいくつかについて,凝縮相における生成エンタルピーと昇華または蒸発のエンタルピーの両方が利用可能である;他の化合物については,これらの特性の一つのみに対する実験データが存在する。化合物の最初のグループに対する実験データの正確さの証拠を,理論的Δ_fH_298~°(g)値との一致によって提供した。化合物の第二グループに対する未知の特性をMEPモデルを用いて予測した。本論文では,実験的に決定された生成エンタルピーと昇華または蒸発のエンタルピーを計算結果と系統的に比較した。昇華の推定エンタルピーにおける比較的大きな不確実性のため,実験値の精度を評価することは必ずしも可能ではなかった。しかし,このモデルは,5,5′-ヒドラジンビステトラゾールの場合と同様に,実験データにおける大きな誤差を検出することを可能にした。実験データを用いない10種のヒドラジン誘導体について,昇華または蒸発の生成エンタルピーとエンタルピーを初めて予測した。ヒドラジン誘導体の形成の自己無撞着実験および計算気相エンタルピーの推奨セットを,イソデスミック反応による種々のヒドラジンの生成エンタルピーを予測するための参照Δ_fH_298~°(g)値として用いることができた。Copyright 2019 American Chemical Society All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】